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2012 年度 実績報告書

高性能超小型電動射出成型機ためのセンサレスマルチ力覚制御系設計法の確立と検証

研究課題

研究課題/領域番号 22560441
研究機関香川高等専門学校

研究代表者

漆原 史朗  香川高等専門学校, 電気情報工学科, 准教授 (90311092)

研究分担者 大石 潔  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40185187)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード電動射出成形機 / センサレス力覚フィードバック / 力覚推定アルゴリズム
研究概要

本研究では、エネルギー・環境問題の解決手段として注目されている燃料電池のセパレーターや水質改善システムのろ過装置に用いられる薄膜生成に着目し、熱可塑性超薄膜のリサイクルシステムとして将来期待されているデスクトップ型次世代射出成形機の基幹技術について検討してきた。小型電動射出成形機には、従来の力覚センサと同等の検出精度を有するセンサレス力覚フィードバック系の設計法を確立する必要となる。
当初2年間においては、トルク指令値に高調波成分を重畳させた場合、力覚推定値が振動するものの推定精度が向上する事前研究成果を応用し、高調波重畳による高精度力覚推定アルゴリズムの設計方法を確立した。さらに、重畳する入力信号の振幅、周波数、位相を考慮した評価関数を完成させ、厳密な周期信号の最適化について検討した。また、高次反力オブザーバを用いた力センサレス圧力制御の実用化に向けて、保圧工程の過渡状態に適合した高次反力オブザーバと保圧工程の定常状態に適合した高次反力オブザーバの両方を1つのオブザーバ構造で実現できる手法について検討を図った。
そこで、平成24年度においては,改良したセンサレス力覚推定アルゴリズムにプラスチック流体モデルを付加した力覚フィードバック系を成形機全3軸に適用する前準備を行った。まず、金型内のプラスチック樹脂の反力を考慮した高精度な力覚情報獲得方法の足掛かりとして、プラスチック樹脂の物理モデルを力覚推定アルゴリズムに取り入れ、力覚推定値と実測値との比較検討や物理モデルの妥当性を検討しながらセンシング精度を高めた。これらの成果は、平成24年度計測自動制御学会四国支部学術講演会において、「プラスチックの粘弾性を考慮した射出成形機の反力推定」として発表している。また、平成25年度電気学会産業応用部門大会にて、実装を意識したオブザーバの詳細な設計方法について講演を予定している。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 自動パラメータ切替形反力オブザーバを用いた射出成形機のセンサレス力制御の実現性に関する検討2013

    • 著者名/発表者名
      古澤亮
    • 雑誌名

      電気学会論文誌D

      巻: No.3 ページ: 248-261

    • DOI

      10.1541/ieejias.133.248

    • 査読あり
  • [学会発表] プラスチックの粘弾性を考慮した射出成形機の反力推定2012

    • 著者名/発表者名
      六車健宏,漆原史朗,大石 潔
    • 学会等名
      2012年計測自動制御学会四国支部学術講演会
    • 発表場所
      香川高等専門学校高松キャンパス
    • 年月日
      20121118-20121118
  • [学会発表] 同一次元高次反力オブザーバを用いた射出成型機の反力推定2012

    • 著者名/発表者名
      岩崎憲嗣, 大石 潔, 景山 晃一, 高津 勝, 漆原史朗
    • 学会等名
      平成24年電気学会産業応用部門大会
    • 発表場所
      千葉工科大学津田沼キャンパス
    • 年月日
      20120821-20120824
  • [学会発表] 射出圧推定法における重畳する周期信号の最適設定値解析2012

    • 著者名/発表者名
      六車健宏,漆原史朗,古澤 亮, 大石 潔,景山 晃一, 高津 勝
    • 学会等名
      平成24年電気学会産業応用部門大会
    • 発表場所
      千葉工科大学津田沼キャンパス
    • 年月日
      20120821-20120824

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公開日: 2014-07-24  

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