研究課題
本研究の目的は,線形システムの同定法である部分空間同定法を基礎に運動方程式等に基づく非線形性の事前情報を用いる事で,新たな非線形システムに対するモデリング法を提案することである.物理モデルと統計モデルに基づくモデリング理論の構築を目指す.本年度は,ホワイトボックスモデルにおける不確かさをどのように扱うかということについて考察を行っており,以下の成果を得た.(1) ロータリー型振子を用いて,異なるホワイトボックスを用いることによる新たな考察を行った.振子に重りを付けることで対象を変更させパラメータ依存モデルを求めた.その際,異なるホワイトボックスからグレーボックスモデルを求め,それに対してグレーボックスモデルの精度が変わることを具体的に示した.さらに,最適化を用いたシステマティックな方法でパラメータ依存システムを補完により求めることができることを示した.(2) 周波数領域における部分空間同定法および線形行列不等式を用いて,複数のモデルからモデル集合の同定を行う方法について提案し,論文誌に掲載された.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
電気学会論文誌 C (電子・情報・システム部門誌)
巻: 132(6) ページ: pp. 926-931
10.1541/ieejeiss.132.926
システム/制御/情報
巻: 56(4) ページ: pp. 170-175