研究課題/領域番号 |
22560463
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
井上 正一 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10032286)
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研究分担者 |
黒田 保 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30263487)
吉野 公 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40135835)
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研究期間 (年度) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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キーワード | 石灰石骨材 / 石灰石微粉 / 配合設計 / 凍結融解性 / 圧縮強度 / ブリーディング / 疲労 / 乾燥収縮 |
研究概要 |
本年度の試験においては,これまでの2年間で実施できなかった配合設計の継続,試験に長時間を要する凍結融解性や耐硫酸性の耐久性,乾燥収縮等の継続試験,熱的性質,およびコンクリートおよびコンクリート部材の疲労性状を明確にするための試験を実施した。 石灰石骨材は,骨材不足に加えてアルカリ骨材反応の防止や乾燥収縮の抑制対策として使用機会が増えているが,運搬中等においても粉体化しやすく微粒分量が多くなる状況にある。この石灰石微粒分(石灰石微粉)は,コンクリートの品質改善善に有効な混和材料として使用されてきたが,過度の使用量はコンクリートの品質に悪影響を及ぼすことが懸念される。 そこで,石灰石骨材を,1.細骨材のみに,2.粗骨材のみに,3.細・粗骨材に,使用し,それぞれの骨材に対して含まれる微粒分量を JIS 規格値 の 1~3 倍まで変化させた試験を実施し,これらの要因が上記の物性に及ぼす影響を精査した。その結果,どの石灰石骨材においても,微粒分量が多くなると単位水量がやや多くする必要があるが,提案した(適切な) s/a を設定してやることによって適切なワーカビリティが確保できること,耐久性は微粒分量の増加に伴って改善・向上すること,微粒分量は圧縮や付着強度,乾燥収縮,断熱温度上昇には影響を及ぼさないこと,が明らかにされた。さらに,疲労に関しては,破砕しやすい性質を持つ溶融スラグ骨材,廃瓦細骨材を用いたコンクリートについても試験を行った。その結果,石灰石(最弱のものとして細・粗骨材の石灰石を使用)を用いたコンクリートの疲労強度は他のものよりも大きく,通常の骨材を用いたコンクリートのそれよりもやや大きいことが明らかにされ,微粒分の有効利用を含め,石灰石骨材の構造用コンクリートへの適用性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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