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2010 年度 実績報告書

貧配合コンクリートのスランプロス発生機構とその低減方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560465
研究機関東海大学

研究代表者

笠井 哲郎  東海大学, 工学部, 教授 (20266373)

キーワード貧配合コンクリート / スランプロス低減 / コンクリートの保水性 / モルタルフロー / 遠心分離 / 脱水
研究概要

本研究では、経過時間に伴うフレッシュコンクリート中の練混ぜ水の移動によるセメント粒子の凝集構造の変化等に着目して貧配合コンクリートのスランプロスのメカニズムを解明すると共に、練混ぜ水の移動の制御(保水性の向上)とスランプロスの関係について検討し、貧配合コンクリートのスランプロスを低減する有効な方法を提案する。本年度は、まず貧配合コンクリートのスランプの経時変化を測定すると共に、スランプロスが生じたものに所定水量を所定の経過時間後に計画的に添加した場合のスランプの増大量を実測して、練混ぜ後からの時間の経過に伴い、練混ぜ水がスランプに及ぼす影響(効果)の程度を検討した。また、保水性の評価についてはモルタルレベルで実施し、モルタルフローの経時変化と保水性の関係について検討を行った。モルタルの保水性を変化させる方法として、練混ぜにダブルミキシング工法を用いる方法と増粘剤を添加する方法を用いた。保水性の評価法は、本研究費で購入した遠心式脱水装置を用いて行った。
これらの検討により、以下の事項が明らかとなった。1)練混ぜ水を計画量後添加する場合、最終の単位水量が同一のフレッシュコンクリートよりスランプが小さくなることから、練混ぜ初期のフレッシュコンクリートのスランプの保水性がスランプロスに影響していることが判明した。2)遠心力脱水試験およびフロー試験において、フロー値が大きいほど脱水量が大きい傾向が見られるが、DMで製造したモルタルでは、フロー値が大きいにもかかわらずSMの場合より脱水量が小さくなることから、DMにより保水性の高くすることで、フローの経時変化の小さいモルタルを製造できることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] ポルトランドセメントの初期収縮2011

    • 著者名/発表者名
      笠井哲郎、馬場勇介
    • 雑誌名

      Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan

      巻: 18 ページ: 75-84

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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