• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

岩塊の常時微動観測とそれに基づく高精度落石危険度判定法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 22560474
研究機関埼玉大学

研究代表者

茂木 秀則  埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (80261882)

研究分担者 長田 昌彦  埼玉大学, 地圏科学研究センター, 准教授 (00214114)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード土砂災害 / 落石 / 危険度判定 / 振動計測
研究概要

常時微動計測に基づく岩塊の不安定性の評価手法の検討
岩塊の不安定性の指標として転倒加速度を用いることを提案し,岩石供試体の常時微動計測結果から簡便な転倒加速度の推定手法として水平/鉛直固有振動数比を用いる方法を提案した.これは,岩塊の安定性に直接関与する岩塊の接地幅(有効幅)が水平/鉛直固有振動数比と岩塊の慣性モーメントで近似評価できることを利用し,慣性モーメントを概算することで岩塊の転倒モーメントを評価するものである.さらに,縦長の形状を有し倒れやすいと考えられる岩塊に対しては転倒加速度がより簡便に「水平/鉛直固有振動数比×重力加速度」だけで近似評価が可能であることを示した.また,長瀞岩畳の二つの岩塊における常時微動計測結果から,水平/鉛直固有振動数比,有効幅,転倒加速度を求めた.この結果,一つの岩塊の短辺方向の転倒加速度が270cm/s/sと他の岩塊と比べて小さく,不安定と評価されたが,この結果は,日本道路公団試験研究所土工研究室による「落石危険度振動調査法」による評価結果とほぼ整合する結果であった.なお,この詳細について日本地震工学会論文集に投稿中(2013/2/13受理)である.
奥多摩町日原における常時微動計測と落石危険度の評価
斜面上にある岩塊や一部が埋没している岩塊についての安定性の評価手法を検討するために奥多摩工業株式会社のご協力のもと,同社採石場にて常時微動計測を行った.その結果,常時微動計測によって得られた岩塊の振動の回転半径が長瀞岩畳地区などの他観測地における結果と同様の傾向が読み取ることができ,今までの研究成果に基づいて斜面上にある岩塊や埋没している岩塊についてもその安定性を評価することが可能であることが確認できた.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 常時微動観測に基づく岩塊の振動特性と回転半径の推定方法

    • 著者名/発表者名
      別役 昌孝
    • 学会等名
      第13回岩の力学国内シンポジウム講演論文集
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター(沖縄県)
  • [学会発表] 常時微動計測による岩塊の振動特性の検討

    • 著者名/発表者名
      茂木 秀則
    • 学会等名
      第9回日本地震工学会年次大会
    • 発表場所
      国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都)
  • [備考] Papers

    • URL

      http://www.kiban.civil.saitama-u.ac.jp/~hmogi/Papers.html

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi