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2012 年度 実績報告書

近代木橋の経年による構造性能の実態把握に基づく残存強度評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22560487
研究機関金沢工業大学

研究代表者

本田 秀行  金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授 (00110990)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード木橋 / 健全度 / 維持管理 / 残存強度 / 耐用年数 / 構造解析 / 構造性能
研究概要

平成24年度は、経年による近代木橋の構造性能変化の実態把握に基づく残存強度評価法を開発するために、近代木橋の健全度調査、動的実験や構造解析を行ない経年による劣化個所の特定、構造特性値の変化や剛性・強度低下および模型橋による維持管理法の開発などを検討した。
①平岡公園の梅の香橋(北海道)1回、愛逢橋(佐賀県)2回、常盤橋(福岡県)1回に対する目視検査や健全度および維持管理の調査などを実施した。その結果、木材の腐朽や劣化個所の特定分類、および経年による腐朽部の劣化が橋全体の構造剛性に及ぼす影響が検討された。その成果の一部は、経年による愛逢橋の3次元構造解析のモデル化、および経年による常盤橋の振動使用性の解析法と維持管理のための振動使用性の基準開発に反映することができた。
②架設後25年が経過しているかじか橋(近代木製上路式アーチ車道橋:石川県)の健全度調査と動的実験を行った。目視検査、打音試験、超音波伝搬速度試験、含水率測定試験、ピロディン試験の結果として、床板・地覆の各部材で経年による木材の腐朽や劣化が部分的に顕著であることが明らかになった。特に、5本あるアーチリブ支障部の劣化損傷が著しい。また、動的実験から固有振動数と減衰定数は経年によって明確に値が小さくなった結果を得た。また、構造解析による逆推定法で検討した場合、完成直後から25年間の経過によって木材のヤング係数は40%程度低下していることが確認された。
③木製歩道橋の模型橋を製作し、腐朽部における振動波形の特性評価の動的実験を実施した結果、腐朽部での振動波形の乱れが確認された。特に、腐朽部の断面欠損率が50%を超えると応答速度波形に明確な波形の乱れ見られることが確認された。新たな維持管理手法を開発するために、さらに応答波形の挙動特性を検討する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Strength Decrease of Wood Materials in Kintaikyo Bridge used 48 Years2012

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Honda
    • 雑誌名

      Proc. of the 18th Congress of IABSE 2012

      巻: 18 ページ: CD-R

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 近代木橋の耐用年数に対する要因分析と推定2012

    • 著者名/発表者名
      本田秀行
    • 雑誌名

      木材利用研究論文報告集11

      巻: 11 ページ: 23-29

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Vibration Serviceability of Bongossi Wood Pedestrian Bridge2012

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Honda
    • 雑誌名

      Proc. of the 12th WCTE 2012

      巻: 12 ページ: CD-R

    • 査読あり
  • [学会発表] 集成材を用いた近代木橋の耐用年数に対する要因分析と推定

    • 著者名/発表者名
      本田秀行
    • 学会等名
      土木学会第67回年次学術講演会
    • 発表場所
      名古屋大学(愛知県)

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公開日: 2014-07-24  

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