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2012 年度 実績報告書

部材破断によるトラス橋の実用的安全照査法の開発と崩壊メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22560490
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

川西 直樹  豊田工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (60300589)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード衝撃係数 / リダンダンシー解析 / トラス橋 / 部材j破断 / 進行性破壊 / 腐食
研究概要

近年,国内外において腐食などにより老朽化した鋼製のトラス橋の落橋事故や引張り部材破断などの事故が相次いで発生したため,老朽化した鋼トラス橋の合理的な補修計画を策定することが重要な課題となっている。このため,現場レベルにおいて迅速にトラス橋の安全性を適切に照査しうる手法を開発しておくことが肝要となる。また,橋の崩落原因のメカニズムを学術的に解明しておくことは,適切で効果的な維持管理の点検法を確立する上で重要である。
トラス橋の一部材に破断が生じると,構造系の変化に加え、瞬間的な部材破断により破断による解放力が増幅されるため,部材破断による構造系全体の安全性を適切に評価・予測するためには,この影響を十分に調査しておく必要性がある。
部材破断による破断力の増幅効果については,実務においては衝撃係数と呼ばれる係数によりその効果を評価しているが,トラス橋の部材破断時に考えられている衝撃係数は,一自由度系の振動から算出される1.85という全部部材一律の衝撃係数を用いるという非常に簡便な値が用いられてきたが、実際のトラス橋は複雑なため,一自由度系の振動とはならないため,従来まで用いられてきた衝撃係数の値1.85は疑問である。
本研究では,鋼トラス橋の部材破断時における合理的で適切な衝撃係数について明らかにし,実用的な衝撃係数の提言を行うことを主な目的としており,これらの結果は合理的な維持管理計画を行う上で重要である。
さらに,部材破断時のトラス橋の崩壊メカニズムを解明するため,進行性破壊を考慮した構造解析法を提案し,この解析結果を考察することでトラス橋の崩壊を防止する上で重要なポイントを見つけ出す。このような解析結果から得られる知見は今後の維持管理における検査法の具体的改善に役立つ。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 腐食欠損による鋼箱型断面柱の初期不整および耐荷力の変化2012

    • 著者名/発表者名
      中田千夏
    • 雑誌名

      豊田工業高等専門学校研究紀要

      巻: 45号 ページ: 49,56

  • [雑誌論文] すき間長さの違いが円筒鋼製橋脚の耐震性能に与える影響2012

    • 著者名/発表者名
      忠和男
    • 雑誌名

      豊田工業高等専門学校研究紀要

      巻: 45号 ページ: 43,48

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公開日: 2014-07-24  

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