研究課題/領域番号 |
22560504
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
吉田 雅穂 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (90210723)
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研究分担者 |
宮島 昌克 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (70143881)
久保 光 福井県雪対策・建設技術研究所, 環境・建設技術研究G, 研究員 (80470160)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 地球温暖化 / 林業 / 間伐材 / 地盤補強 / 地震 / 液状化 / スギ / 丸太 |
研究概要 |
(1)福井県における地盤補強工事の施工費用に関する調査 福井県内の建設施工業者を対象として,戸建住宅の新築工事における軟弱地盤対策の施行費用に関するアンケート調査を実施した.その結果,工事の半数で対策を施しており,その費用は100万~500万円の範囲であった.また,一般市民を対象として,戸建住宅の液状化対策工法の需要と費用対効果に関するアンケート調査を実施した.その結果,住宅の液状化対策の必要性に関しては,条件が揃えば行いたいという回答が約6割であり,条件として最も多かったのは経済的余裕であった.また,液状化対策の実施を決断できる工事費用に関しては,平均額で115万円,200万円未満が8割を占めたため,200万円を超えないことが戸建住宅の液状化対策を促進させる工費目標の1つの目安になることが明らかとなった. (2)スギ丸太打設による地盤補強効果に関する模型実験 小型土槽内に小浜市で実施している現場実験を模擬した模型地盤を作成し,丸太の打設条件が地盤補強効果に与える影響に関する模型実験を実施した.その結果,①軟弱粘性土地盤に丸太を打設すると,周辺地盤が締め固められて支持力が増加する,②乾燥丸太の場合,打設時に周辺地盤を乱す影響が大きい,③錘状丸太の場合,打設時に周辺地盤を乱す影響は小さいが,その後の水圧消散において遅れを発生させることが明らかとなった. (3)スギ丸太打設による液状化対策効果に関する模型実験 既設構造物の液状化対策工法として浦安市で提案されている格子状改良工法を比較対象として,構造物周辺地盤に丸太を打設する方法の有効性について,模型振動実験による検討を行った.その結果,丸太打設は格子壁設置と同等の沈下抑制効果があるが,より効果を高めるためには丸太頭部を固定する必要があることが明らかとなった.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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