研究課題
本年度においては、1)凍結路面における交通渋滞の発生と拡大に関わるメカニズムの解明に関して、交差点で実際に計測された追従データを用いて、発進・停止時の衝撃波挙動に関する分析を行った。速度ピーク値のタイムラグは発進・停止時の衝撃波のタイムラグより長くなる傾向にあること、速度ピーク値の差分が追従時の車群内の漸近安定性を評価指標として有効であることなどの知見を得た。また、人工知能モデルを用いたモデル化も行った。2)交通流シミュレーション統合モデルの適用性に関して、市販交通流シミュレータのAPI機能を用いることで,シミュレーションモデルのパラメータ同定と動的OD推定を精度良くしかも高速に行える事を実証した.モデルパラメータ自動同定では遺伝的アルゴリズム(GA),動的OD推定ではUnscentedカルマンフィルター(UKF)の自作ルーチンを市販交通流シミュレータと統合し市販シミュレータの優れた交通流表現能力をこれらのルーチンで利用することを可能にした.3)旅行時間予測モデルの比較検討を行うために、旅行時間予測モデルに関するいくつかの代表的な時系列型予測モデルとここで提案されているフィードバックフィルター法に基づくモデルとの比較を行った。また、GPSを装着したプローブ車データとの比較も行った。4)プローブ車データによる予測モデルの有用性を評価するために、様々な車種のプローブカーから得られるデータの特性に着目し、タクシー、バス、トラックから得られたデータを基に一般車の旅行時間を推定することを目的とし、その精度比較をおこなった。交通流シミュレータを用いて路線の旅行時間特性の再現を行うとともに、多変量正規分布仮定に基づき車種ごとの旅行時間の関係から一般車の旅行時間を推定する手法を作成した。シミュレーション実測値と推定値との比較を行うことによってその評価を行った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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巻: 92 ページ: ID:0787 CD-ROM
土木計画学研究・講演集
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土木学会論文集D3特集号
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