研究概要 |
都心と郊外の都市構造に,独占的価格競争と,一度に多くの財を購入可能の2つの市場の失敗の要因を導入したモデル構築を行った.なお,都心と郊外の都市構造として,河野・野添(2007)および河野・野添・岸(2008)で設定した都市構造とした.そのうえで,都市・交通政策(代表例は都心および郊外部の交通基盤整備や料金・補助金政策,大規模商店立地規制等)が都心と郊外の商業に与える影響(e.g.,商業店舗数や財の価樹とその厚生評価(i.e.,住民効用および商業利潤で市場均衡点を評価)を行う.結果は,パラドキシカルな結果や順当な結果を分類し,それぞれが生じる条件(需要関数や費用関数の設定)を整理した. 分析結果の詳細は,Kono,Mitsutani,and Kishi,WELFARE EFFECT OF URBAN TRANSPORT IMPROVEMENT THROUGH CHANGE IN RETAIL STORE LOCATION:AGGLOMERATION AND DISPERSION,paper ID 01409,Selected Proceedings of the 12 th World Conference on Transport Research Society,ISBN 978-989-96986-1-1,2010 および,河野達仁,光谷友樹,岸昭雄,能登谷浩路:最適な商業集積水準と交通施設整備の便益評価-複数財一括購入と独占的価格競争を考慮して-,土木学会論文集D,Vol.66,pp.125-136,2010 に詳述した.
|