研究課題/領域番号 |
22560527
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小柳 武和 茨城大学, 工学部, 教授 (50108205)
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研究分担者 |
米倉 達広 茨城大学, 工学部, 教授 (70240372)
桑原 祐史 茨城大学, 広域水圏環境科学教育研究センター, 准教授 (80272110)
石内 鉄平 明石工業高等専門学校, 都市システム工学科, 助教 (90527772)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 眺望景観 / 観光資源 / 利用実態調査 / 満足度 |
研究概要 |
本年度の研究内容は、以下の2点に大別される。以下、項目毎に成果を整理する。 (1)地理情報を活用した潜在的景観資源の把握 本年度は、昨年度の茨城県の代表的主要国道R6・R50・R51を対象とした眺望性の分析に加え、国道からの田園風景や海を望む風景、山を望む風景等その地域が有する固有の景観資源の抽出分析を実施した。また、この結果に加え茨城県が有する観光資源マップと景観資源の分析結果から、茨城県における新たな潜在的景観資源の抽出を行った。 (2)観光地における利用実態および満足度調査 大子町袋田の滝において、滝の凍結現象がみられる冬期において利用実態調査を実施した結果をもとに、今年度は冬期の袋田の滝に対する利用者の満足度と評価に関する研究成果を学会にて発表した。滝の凍結状況といった観光資源の状態が満足度や集客に大きく影響するとともに、個々の情報に対する観光客の関心度の違いが把握された。これは、観光資源を評価する際の重要な指標となる。これまでの本研究の成果である個々の資源に対する観光客の意識に、現在分析を進めている眺望景観・土地利用の分析結果、さらに、具体的な地域での詳細な景観・観光資源の調査・分析、地域住民や利用者の意識調査・分析を加えることで、本研究の目的である潜在的観光資源を抽出に繋がるとともに、評価システムの構築を行うことができる。この結果から、地域の生活環境として、また、観光の活性化による地域興しに向けた方針を策定することが可能となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(理由) 潜在的景観資源の把握では、主要国道沿線からの眺望性分析を実施するとともに、観光資源マップに加え、土地利用からみた潜在的な景観資源の抽出に取り組んだ。また、大子町袋田の滝においても利用実態調査から観光資源に対する意識を把握するとともに、学会等で成果の発信を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
これまで実施してきた水戸偕楽園や大子町袋田の滝といった個々の資源に対する観光客に意識調査・利用実態調査に加え、今後、土地利用からみた潜在的な景観資源の抽出を進め、一体的な景観資源として評価し、研究成果の発表を行う。また、観光ゾーン評価システム構築の際には、個々の資源に対する観光客や住民の意識と、マクロレベルからみた眺望景観の結果を評価基準として盛り込むことが重要となる。
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