研究概要 |
廃棄物の処理・リサイクル過程での有害ガスの発生現象と簡易な評価方法について,焼却飛灰の薬剤処理時の二硫化炭素と,非鉄製錬ダストからの金属回収時のアルシンを題材に調査した。二硫化炭素の発生量は薬剤の種類によって異なり,pHが低く,温度が高く,キレート薬剤の添加量が高い時に多かった。製錬ダストからのアルシンは,塩酸を用いた時に多く発生し,その発生濃度は,日本産業衛生学会の許容濃度を短時間で越える可能性があった。二硫化炭素の予測には,三角フラスコと検知管を用いた試験が,アルシンの予測には三角フラスコとガス捕集管を用いた試験が有効であると考えられた。
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