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2012 年度 実績報告書

マテリアルフロー分析を組み込んだ栄養塩管理方策の評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22560549
研究機関東洋大学

研究代表者

荒巻 俊也  東洋大学, 国際地域学部, 教授 (90282673)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードマテリアルフロー分析 / 栄養塩 / 窒素 / 食料生産 / 食料消費 / 流域 / チャオプラヤ川
研究概要

公共用水域の水質改善にむけてさまざまな取り組みが行われてきたが、湖沼や内湾などの閉鎖性水域では環境基準の達成率は依然低い状況にあり、その原因となる栄養塩に対しての更なる対策が必要な状況である。対策による効果や影響を事前に評価するために、集水域からの汚濁負荷を推定し、閉鎖性水域における水質シミュレーションを実施する必要があるが、これまでの水質シミュレーションでは、そもそも社会全体として栄養塩の環境への排出をできるだけ小さくするような対策は考慮できない。このような対策や社会経済の変化による影響を評価するためには、流域全体の栄養塩のフローを解析し、さまざまな対策を実施した結果そのフローが変化したことにより、どのように水系への排出汚濁負荷が変化するのかを推定する必要がある。
そこで本研究では、タイ国チャオプラヤ川下流域において農業、畜産業や水産業(養殖)における食品の生産およびその消費に伴う窒素のMFAを実施した。今年度は昨年度までに開発したマテリアルフローモデルをどのように栄養塩管理の手法として利用していくかについて検討を行った。まず、最終消費項目ごとの窒素の帰属排出量の算出を試みた。その結果、域外消費に対する帰属排出量が流域からの排出量の32%と、域外消費による負荷が無視できないことが分かった。また、流域全体からの窒素排出負荷量に対する下水道施設に流入する窒素負荷量の比率、および下水道施設で除去された窒素量との比率をそれぞれ、流域からの窒素負荷削減に対する下水道貢献ポテンシャル、下水処理貢献率と定義し、これらを推計した。昨年度検討したシナリオにあてはめた結果、資源循環への貢献ポテンシャルは大きく高まるものの、ここでは窒素除去率が低いため下水処理貢献率はそれほど大きくなっていないことがわかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Nutrient pollution problems in Southeast Asian countries2012

    • 著者名/発表者名
      Pham Ngoc Bao, Toshiya Aramaki 他
    • 学会等名
      10th international symposium on Southeast Asian Water Environment
    • 発表場所
      ベトナム
    • 年月日
      20121108-20121110

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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