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2010 年度 実績報告書

土壁を有する伝統木造構法建物の崩壊挙動解析法の開発と限界耐力計算

研究課題

研究課題/領域番号 22560561
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

森迫 清貴  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (90127168)

キーワード伝統木造 / 土壁 / 崩壊挙動解析法 / 限界耐力計算
研究概要

本研究では、土壁を有する伝統木造構法建物の静的および動的崩壊挙動の予測解析法を開発し、この種の建物の構造計算法として利用されている限界耐力計算の評価を行うことを目的としている。特に、石場立ての場合の検討も視野にいれている。今年度は、本研究者が開発を行ってきた木造解析プログラムFERT-3Pwの伝統木造軸組建物の解析確認を行い、基礎固定でない柱の傾斜復元力を考慮できることを示した。ただし、未だプログラム上のバグが存在しており、いわゆる平面解析では妥当な結果が得られているが、立体解析は十分な結果が得られておらず、現在も検討中である。
また、基礎固定でない場合の小型単純架構モデル(ほぼ剛体)を用いて小型振動台によるパイロット実験を行い、ロッキング現象と滑り現象についてその発生条件について考察を行った。この実験結果から、現在、他研究者による既往の研究成果である解析的検討を踏まえて、動的増分摂動法を用いた数値解析法について構築を試みている。
土壁については、本研究者がこれまでに行って来た実物大繰返し載荷実験の荷重・変形曲線から得た復元力特性モデルにより京町家の限界耐力計算を実施した。また、履歴モデル作成のためのデータ整理法について検討するとともに、次年度の実験計画について検討を行った。履歴モデル作成では、本研究者が提案している木造接合部のばね履歴モデル作成手順が有効であることを概ね確認でき、次年度は具体的に土壁のばね履歴モデルが提案できると確信している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 補修された京土壁の復元力特性モデルによる限界耐力計算2010

    • 著者名/発表者名
      青野弘和、松本裕之、佐藤ひろゆき森迫清貴
    • 雑誌名

      日本建築学会近畿支部研究報告集

      巻: 第50号・構造系 ページ: 321-324

  • [雑誌論文] 伝統木造解析法のための柱傾斜復元力を考慮した柱脚回転ばねモデルの検討2010

    • 著者名/発表者名
      三好奈津子、村本真、森迫清貴
    • 雑誌名

      日本建築学会近畿支部研究報告集

      巻: 第50号・構造系 ページ: 365-368

  • [学会発表] 伝統木造解析法のための柱傾斜復元力を考慮した柱脚回転ばねモデルの検討2010

    • 著者名/発表者名
      三好奈津子、村本真、森迫清貴
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] 補修された京土壁の復元力特性モデルによる限界耐力計算例2010

    • 著者名/発表者名
      青野弘和、森迫清貴
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-10

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公開日: 2012-07-19  

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