研究課題
繰り返しねじれ変形を受ける薄肉円筒部材について、円筒面内変形分岐による歪の非一様化の現象の解明と、理論予測方法の構築を目的として理論的及び数値解析的研究を実施した。本年度も、前年度に引き続き、交番塑性領域に対する理論の拡張と数値解析プログラムの開発、及び、BiotのInternal Bucklingの有限要素法解析に取り組み、下記の成果を得た。1、[交番塑性領域における基礎理論の構築と数値解析プログラムの開発]前年度において、既往のシェイクダウン領域における円筒面内変形分岐現象による歪の非一様化の予測理論を、交番塑性領域に対して拡張するとともに、有限要素法等の離散化解法を導入し、具体的な数値解析法を提示した。離散化法として、一様応力2次元有限要素法を採用し、数値解析プログラムの開発を行った。2、[Internal Bucklingの有限要素法解析の実施]本研究課題は、BiotのInternal Buckling(剛体に囲まれた弾性体に一様な圧縮変形を作用させたときの座屈)と類似した現象を扱っているため、この問題を一様応力2次元有限要素法により解析した。前年度に引き続き、不整を与えたときの経路の追跡をいくつか試みた。しかし、やはり基本経路に近い経路を辿ってしまい、分岐モードは容易に現れない結果となった。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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XXIII International Congress of Theoretical and Applied Mechanics, Beijing, China
巻: - ページ: SM14-031