• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

塩化ビニル系建築廃材を用いたリサイクルシートの配合設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560573
研究機関明治大学

研究代表者

小山 明男  明治大学, 理工学部, 教授 (90285099)

研究分担者 菊池 雅史  明治大学, 理工学部, 教授 (90130806)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード塩化ビニル樹脂 / リサイクル / 配合 / 耐久性 / 積層シート
研究概要

本年度は,最終目的である製品化を目指し,再生樹脂シートの積層化について実験・検討を行った。再生樹脂シートおよびヴァージンシートに繊維補強シートを組み合わせた積層構造の製品試作を行った。まず,製品試作に必要な積層化方法として,プレス機の温度,圧力およびそれらの時間を変動因子として,繊維補強複合シートを作製し,引張り強度および伸び率を測定することで,最適な製造方法を求めた。また,その製造方法を利用し,ヴァージン材と再生塩ビ粉体の配合比率および再生塩ビ粉体の種類を変動させて,品質確認実験を行った。
また,再生樹脂シートの耐久性に関する3年間の実験結果をとりまとめ,塩ビ廃材の種類およびリサイクル率が耐久性に及ぼす影響について分析を行った。
本年度の実験検討の結果から得られた成果をまとめると以下のとおりである。
1)積層構造化における複層シート接着の適切な条件は,温度110℃,圧力3N/ cm2,時間5分であった。2)この条件のもとシートの複層化を行ったところ,単層シートと同等の引張強さと伸び率が,ほとんどの水準で確認できた。3)ただし,繊維シートがある場合は,無い場合に比べてシート間に空気層が存在することがあり,そのときには品質が低下する可能性も確認できた。4)繊維樹脂シートの複層化に向けて,空気の巻き込み防止など,製造方法に改善の余地がある。5)3年間の実験結果をまとめ,塩ビ廃材の種類およびリサイクル率が耐久性に及ぼす影響を塩ビポリマー,可塑剤,充填材の3つの成分比率から求める方法を提案した。
これらの事から,廃塩ビ建材の種類に応じた再生樹脂シートのリサイクルが可能となり,ひいては混合廃棄物の削減に資する技術開発が行えた。ただし,複層化や経年劣化した廃材のリサイクル手法についてはさらなる検討が必要である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 再生塩化ビニル樹脂シートの耐久性および複層化による品質向上に関する基礎的研究2012

    • 著者名/発表者名
      山口晃平
    • 学会等名
      日本建築仕上学会・大会学術講演会研究発表論文集
    • 発表場所
      東京大学・山上会館
    • 年月日
      20121018-20121019
  • [学会発表] 化ビニル系廃材を用いた再生樹脂シートの品質予測および配合手法に関する基礎的研究(その7.促進劣化試験による性状変化)2012

    • 著者名/発表者名
      金京錫
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20120912-20120914
  • [学会発表] 塩化ビニル系廃材を用いた再生樹脂シートの品質予測および配合手法に関する基礎的研究(その8.再生樹脂シートの複層化による品質改善)2012

    • 著者名/発表者名
      西谷翔治
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20120912-20120914

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi