研究概要 |
本研究では、愛知県に所在する「気象順応型サステナブル住宅」に導入された、(1)建物ボイドスラブ基礎を利用したクール/ヒートチューブ涼房・換気システム、(2)ロールカーテンによる太陽熱換気・通風促進システム、(3)パネル裏面の通風促進に配慮した太陽光発電システムの挙動特性やエネルギー性能について実測データをもとに検討し、また、これらのシステムを含む建物全体のエネルギー性能や建物内の温熱快適性について評価した。建物全体のエネルギー分析では、対象建物が一般世帯の年間一次エネルギー消費量に比べ71%の削減効果があり、このうち太陽光発電で53%,燃料電池CGSで約5%削減されることを確認した。また、クール/ヒートチューブシステムについては、数値熱特性解析モデルを開発し、この解析結果をもとにシステム設計・性能予測チャートを提案した。
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