平成24年度は昨年度(冬期実験)に引き続き、20人の被験者による資源ゴミの洗浄実験(夏期実験)を行った。資源ゴミは昨年度同様に28品目とし、品目ごとの水使用時間、水使用時間、使用湯温、平均水温におけるエネルギー消費量を求めた。また、同被験者(住戸)を対象に20日間、33日間の資源ゴミ量のアンケート調査をおこなった。これらの結果は平成25年度の空気調和・衛生工学会大会で発表予定である。 研究の成果:1)20人中16人が洗浄前に「つけ置き」を「している」または「ときどきしている」と答えた。2)冬期と同様に夏期の場合も油脂分の多い包装容器の洗浄には給湯が使用されていた(20人中18人に湯の使用がみられた)。3)包装容器の種類で湯温や流量を変化させることはほとんどなかった。4)ボトル、チューブ類やレトルトパウチなど、特に油脂分が多いものや洗浄しづらい形状のものは、廃棄されやすいと思われる。5)油のボトルなどは長期に使用されるため、調査した期間が長いほど廃棄される資源ゴミが多くなった。6)食品トレイは家庭内で最も多く排出されているが、形状や汚れの程度から見ても洗浄しやすいものが多く、洗浄率が高い。などであった。
|