本研究では、これからの新しい教育メソッドへ対応した空間の在り方、特に新しい英語教育の導入など、教育の国際化に対応した空間・場の計画指針を得ることを目的として行った。 最初にこれまでの調査資料・データを再編・再整理し、本研究の調査を実施するための基礎的な資料を作成し、国内の英語イマージョン教育実施校やインターナショナルスクール、一般校での英語教育の実態と施設・空間に関する情報を収集した。また国内外の教育制度概要、学校施設整備に関する基礎情報を収集した上で、イマージョン教育や国際的教育に関連した制度や教育システム、また施設や設備に関する情報を収集し実態を把握した。 実地調査は、詳細な行動観察調査を、ぐんま国際アカデミーおよび幕張インターナショナルスクールで実施し、また施設概要調査・ヒアリング調査を、大阪インターナショナルスクール、名古屋インターナショナルスクール、神戸カナディアンアカデミーで実施した。さらに国外調査として韓国の2つのインターナショナルスクールの調査を実施した。 実地調査結果は、学校概要、教育・運営方法、施設利用、計画プロセスなどで整理・分析し、合わせて教室・スペースのレイアウト図の整理・分析を行った。
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