研究課題/領域番号 |
22560601
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研究機関 | 国立大学法人千葉大学 |
研究代表者 |
北原 理雄 国立大学法人千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60115558)
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研究分担者 |
郭 東潤 国立大学法人千葉大学, 大学院・工学研究科, 助教 (10375610)
齋藤 伊久太郎 国立大学法人千葉大学, 地域観光創造センター, 特任研究員 (30466718)
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キーワード | 東アジア / 公共空間 / 共生的持続性 / 地域再生 / 賑わい |
研究概要 |
道路、街路、公園などの公共空間は、都市の文化を生み出す多様な機会を提供している。そこは多様な交流、市民・文化活動の場として活用され、生活に根づいたコミュニティの核となってきた。 近年、このような公共空間の潜在的価値が見直されている。日本を含む東アジア都市では、歴史的に公共空間を生活空間の一部として欧米以上に有効に活用してきた。これらのインフォーマルな公共空間利用は、前近代的性格を持つ反面、活気に満ちたコミュニティを支える役割を有効に果たしてきた。 したがって、地域再生にあたっては、公共空間の物的改善に加えて、アジア的な利活用を適切にコントロールする手法の確立が必要不可欠である。 上記の問題意識に立ち、本年度は中国と韓国を対象に次の2点を目的として進められた。 ●公共空間にかかわる都市計画の背景・状況などを明らかし、公共空間が生活空間やコミュニティ空間として機能する物的条件と、空間的な利用形態の分析し類型化を試みる。 ●千葉市における公共空間の賑わい創出実験を対象に、仮説空間をつくる側と、利用する側の一般市民に対し、空間の利活用に関する意識調査とヒアリング調査を行い、分析する。 その結果、次のような成果が得られた。 (1)中国ハルビン市と韓国ソウル市の調査を行い、公共空間に係る制度と運用実態を明らかにした。 (2)千葉市における実験を通して、公共空間の利活用が生み出す賑わいの実態と意識効果を明らかにした。 上述した一連の成果は、2010年度日本建築学会関東支部にて発表を行い、また2011年度日本建築学会学術講演梗概集(関東)やThe 24^<th> World Congress of Architectureにて発表予定である。
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