研究概要 |
低炭素都市づくりは,地球温暖化を防ぐための重要な都市政策である.クールシティ中枢街区の形成は都市デザインの新しい課題であり,情報技術の発達により,地域・都市計画の分野において,多くの計画デザインツールが開発されるようになってきている.本研究では,ゲームエンジンの開発キットを用いて,E-learningができるマルチユーザ環境を構築する.さらに,ユーザがクールシティ中枢街区を仮想空間として共有し,低炭素都市づくりのあり方を学習し,クールシティのコラボレーションデザインをネットで検討できるようにする。 研究事項1クールシティ中枢街区のモデル事業地区の調査 認定モデル街区の現地調査において、補足調査を行った. 研究事項2仮想空間における低炭素都市づくりに関する施策の再現 中心市街地にあるエコネットワークや公園の計画デザインの協調デザインツールを開発し,建築規制に基づいて,屋上緑化、太陽光発電の技術対策を導入した場合建築可能空間を検証した. 研究事項3クールシティ中枢街区の実現のためのデザインコラボレーションツールの構築 Unityを購入したので、昨年度の開発を引き続き、仮想空間に取り込んでいる関連施策を解説するため,教育エージェントの構築をする.このエージェントは仮想空間の中で,シナリオ通りに解説を掲示板や音声で行う.体験者Avatarの要求で,具体的に計画内容を掲示板で説明をするとかを行える.昨年度に引き続き、研究事項4に用いられる事例地区にし、学習ゲームを構築する. 研究事項4昨年度と同じように、事例地区におけるデザインコラボレーションの実験について、代替案シナリオの作成とシミュレーションの実行を行う。
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