研究課題/領域番号 |
22560611
|
研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
本多 友常 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20304181)
|
研究分担者 |
宮川 智子 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (30351240)
足立 啓 和歌山大学, システム工学部, 教授 (50140249)
平田 隆行 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60362860)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | まちなみ / むらづくり支援員 / 歴史的風致 / 定住促進 / 実測調査 / 駅舎 |
研究概要 |
高野山に関する文献・史料調査、山内の古老の方々を中心とするヒアリング調査のまとめ作業を進め、時代とともに変化してきた高野山の様子を明確にした。それらは法要を区切りとして捉え、次第に多様な要素(人、建物、交通、信仰)が混在する空間となっていることを明らかとし、特に昭和9年の御遠忌の際に高野山の性格を変える大きな変化が起こっていることも明らかとなった。この現象は生活環境が定常的に変化しているわけではなく、歴史的な節目が存在することを示しており、その変遷を留めることが地域資産継承の重要な視点となることを物語っている。 同時にこのように明確な歴史を備えた地域には、全国から多数の関心が集まっていることも明らかとなり、新たな支援員の流入に対する期待と課題も明確となった。高野山地域全体としては、歴史的、文化的景観の持続性に依拠しつつ将来構想を描くことの重要性が明らかとなってきており、地域資産継承のあり方において、山内に存在する最古の町家虎屋の改修(過去の当研究グループ提案)の延長として、各種施設、民家の改修のあり方についても提案を広げる結果となった。 2013年4月現在では、高野山鉄道駅舎群の保存について具体的な進展には至ってはいないが、今後のきめ細かい手当について、地域資産継承の観点から働きかけを持続していきたいと考えている。なお今年度はこれらの成果発表に力を入れ、韓国光州でのISAIA(アジア国際建築学会)、日本建築学会大会などで適宜発表を行ってきており、今後もその成果にのっとって地域活性化にむけた研究を継続していきたいと考えている。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|