研究課題/領域番号 |
22560612
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石垣 文 広島大学, 大学院・工学研究院, 助教 (60508349)
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研究分担者 |
伊藤 嘉余子 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (10389702)
生田 京子 名城大学, 理工学部, 准教授 (70420370)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 施設計画 / 児童養護施設 / 生活集団 / 小規模化 / ユニット / 職員 / 空間利用 / 意識 |
研究概要 |
本年度はまず、生活単位が小規模化された施設における職員の配置と空間利用実態、職員間連携の方法と施設の意識に関してさらに分析を加えた。そこから、職員の配置構成、職員の空間利用と業務内容の現状を明らかにし、各生活単位に分けられた空間で勤務することのデメリットを補う方策として職員配置や施設空間の構成、さらには複数人勤務が実施されていることを明らかにした。また、職員間連携に対しては評価と改善策を捉え、職員間の情報共有や人間関係構築の重要性が指摘された。今後はそれらを担保する施設空間について考察することが必要である。 次に、「小規模ケアユニットの独立性」と「職員間の連携や情報共有に対する満足度」との関連性に焦点をあて、小規模ケア下における職員間の連携の実態と課題について明らかにすること目指し分析をおこなった。小規模ケア下における職員間の連携・情報共有に関する自由記述については7つのサブ・カテゴリーを見出し、それらは「職員間の連携・情報共有への満足群」と「職員間の連携・情報共有への不満足群」の二つのカテゴリーにまとめることができた。職員間の連携・情報共有への満足群は「記録の工夫」 「職員間の日頃からのコミュニケーション」「職員間の価値観・意識の共有」の三つのサブ・カテゴリーから構成され、不満足群の構成サブカテゴリーとして「ホーム外職員との連携」「職員の個人差」「情報共有後の適切な対応が困難」「他ホームや施設全体の情報共有」の四つが示された。今後,小規模ケア下における職員間の連携や情報共有をより有効なものにするため、職員間の情報共有内容や意識の標準化を図れる記録様式の統一、職員間の良好な人間関係の構築、SVを含めたホーム担当職員への具体的な支援体制の確立の三点が考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
運営的要素からみたユニットケアシステムの問題構造を目指した評価グリッド法による分析に想定よりも時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
まずは職員の施設空間評価とニーズについて分析考察を進める。更にこれまでの研究成果をあわせてユニットケアシステムの導入実態を整理し、課題の構造化を行い、ユニットケアシステムの実用に関するモデルを提案する。なお、研究成果については論文投稿および学会発表を進めていく。
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