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2012 年度 実績報告書

社会住宅制度の現代的意義とその運用実態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560622
研究機関京都府立大学

研究代表者

檜谷 美恵子  京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (60238318)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード住宅政策 / 社会住宅 / 住宅手当 / フランス / 住宅事情
研究概要

平成25年度には現地で社会住宅団地の調査を実施するとともに、専門家へのインタビュー調査等を実施し、社会住宅部門の動向、課題を把握した。また、日本の公営住宅制度について、実態と課題を把握し、日仏比較の観点から、研究成果をとりまとめた。具体的には、以下について、考察、整理を行った。
①社会住宅を一定量確保するという公共政策は、住宅・土地価格の高騰、住宅確保要配慮者の増大など2000年代の市場の変化をうけて、幅ひろく支持されるようになっている。②住宅手当制度は援助形態として否定されてはいないものの、その有効性は限定的である。③社会住宅は、需要する世帯の立地選好やライフスタイルの変化に対応しなければならなくなっており、事業主体による多様な取り組みが展開されている。④社会住宅の供給を支える主体は、国から地方公共団体をはじめとする地域の多様なステークホルダーに移行しつつある。⑤日本では民間賃貸住宅を活用した重層的なセーフティネットの構築が目指されているが、フランスの経験に照らせば、立地条件、住戸の割り当て方法を制御するのは容易ではない。くわえて、日本では住宅の質の担保が課題になる。⑥日本の公営住宅制度は、特定層の入居を促進しやすいシステムである。フランスの経験に照らせば、団地再編事業で集約化するという方向は回避すべきである。⑦建設助成は、住宅の良質化と住宅確保配慮者が利用可能な住宅の増加をもたらす手法である。しかし、制度運用方法については、慎重な検討が必要である。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 居住の安定確保とセーフティネット2013

    • 著者名/発表者名
      檜谷美恵子
    • 雑誌名

      都市住宅学(都市住宅学会)

      巻: 82 ページ: 55-56

  • [雑誌論文] マンションは居住モデルとなりうるか-ライフスタイルとしてのマンション居住の可能性2013

    • 著者名/発表者名
      檜谷美恵子
    • 雑誌名

      マンション学(日本マンション学会)

      巻: 45 ページ: 6-12

  • [学会発表] フランスにおける社会賃貸住宅制度の現状と課題

    • 著者名/発表者名
      檜谷美恵子
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      北海道大学
  • [学会発表] 団地のオープンスペースの管理と利用方法 男山団地における住民の自主植栽活動を事例として

    • 著者名/発表者名
      武田浩樹・檜谷美恵子
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      北海道大学
  • [学会発表] マンション居住の再発見-ライフスタイルとしてのマンション居住の可能性

    • 著者名/発表者名
      檜谷美恵子
    • 学会等名
      日本マンション学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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