• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

スケーラブルな時空間情報を用いた都市デザインの情報モデリング

研究課題

研究課題/領域番号 22560625
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

篠崎 道彦  芝浦工業大学, デザイン工学部, 教授 (60241014)

キーワード都市デザイン / 情報モデリング / 景観 / FOSS / GIS
研究概要

平成23年度は時空間情報パッケージによる各々の用途に応じたモデリングの実験を中心に行った。まず行動モデル,空間の質,空間のマッピング等についての既往研究のレビューを行った。建築スケールを対象とする事例が主であったが,本研究に応用可能な知見が多数含まれた。次に,景観シミュレーション,都市デザインのプロセスに対応するゲーム作成に向けたデータモデルの検討を行った。用途とシナリオを想定し,都心商業地区の街区スケール時空間情報を生成,これを用いて目的と要求に対して適正な情報量(情報密度)と質のバランスについて検討を行った。FOSSであるBlenderと商用ソフトウェアであるAutoCAD,Ecotect(環境解析),Unity(ゲームエンジン),VirTools(VRアプリケーション)とのデータ互換を確認した。パフォーマンスの評価は,シャレット,ワークショップ等での利用を想定し,ラップトップPCの性能を前提に行った。シナリオ作成とゲーム技術の応用に関してはゲーミフィケーションに関する研究会に参加して応用事例を調査した。さらに,時空間情報のパッケージから適切な情報の量(情報密度)へと変換する方法について,Blender上のスクリプトでスケーリングを行うべく検討を行った。各用途に対して一方向のデータ構造の変換とデータ量の低減については一定の成果を得たが,時空間情報の可逆的なスケーリングについて課題が残った。CFDによる風環境の解析についてはメッシュ作成のルーチンを独立させ,FOSSであるOpenFOAMを用いた解析を試験的に実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

景観シミュレーションにおける時空間データのハンドリングは計算機の性能向上もあり,比較的順調に進んでいるが,前年度に課題となった都市空間モデルのメッシュ作成プロセスを内部化する方法が,未だ解決に至っていない。FOSSによるメッシュ作成能力に合わせたスケーリングの手法の開発に遅延が生じている。

今後の研究の推進方策

都市デザインのプロセスにおいてスケーラブルな時空間情報とそのプラットホームの利用可能性を検討する。対象地区におけるプロジェクトの目的に応じてシナリオを設定し,景観シミュレーション,風環境の解析等に用いる時空間情報のプロトタイプを作成する。これらの試用実験を通してデザインプロセスでの有効性,技術コストを踏まえた実効性を検証する。メッシャについては商用ソフトウェアを利用したテストを行ってきたが,FOSSを用いても生成可能な簡易型空間モデルを提案し,その精度と実用性を確認する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Elaboration Model for Mapping Architectural Space2011

    • 著者名/発表者名
      Aswin Indraprastha, Michihiko Shinozaki
    • 雑誌名

      Journal of Asian Architecture and Building Engineering

      巻: Vol.10, No.2 ページ: 351-358

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi