研究概要 |
本研究は,建設副産物発生-中間処理-最終処分・再資源化までの建設副産物循環に着目し,大都市圏における建設副産物の発生量の推定及び将来予測を地理情報科学及び都市解析の側面から行い,副産物処理能力・輸送費最小化・CO2抑制・住環境保全・再資源化施設への近接性を制約条件に,建設副産物中間処理施設立地の最適化を行うことを目的としている。 具体的な研究課題として,以下の三つを掲げている。I 土地利用用途分類を基にした建設副産物発生量の推定と将来予測(22年度) II CO2発生量,粉塵浮遊量,騒音等調査による原単位の整備とメッシュデータ作成アルゴリズムの構築(23年度) III 建設副産物の再資源化(リサイクル)に配慮した中間処理施設立地の最適化シミュレーション(24年度) 本年度は,CO2発生量をベースにした原単位の作成,中間処理施設最適配置の検討,メッシュデータ作成アルゴリズムの構築を実施し,次年度の最適化シミュレーションに向けた基礎資料の作成を行った。 また,シミュレーションに用いている土地利用現況データが古く,シミュレーションのみによる建設副産物中間処理施設の最適配置の検討は昨今の社会情勢の変化に対応した場合の最適化と乖離する可能性があるので,千葉県における建築解体現場を事例とした副産物発生実態調査(マニフェスト伝票による建設副産物発生量実態調査)による原単位の作成も合わせて実施し,上記最適化シミュレーションの確度向上に備えた。
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