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2010 年度 実績報告書

クールルーフの観点から熱性能を高めた瓦屋根の再構築~瓦及びその工法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22560634
研究機関関西大学

研究代表者

木下 光  関西大学, 環境都市工学部, 准教授 (90288796)

研究分担者 宮崎 ひろ志  関西大学, 環境都市工学部, 専任講師 (50254462)
キーワード瓦 / クールルーフ / 熱性能 / 環境工学 / 景観
研究概要

平成22年度に行った研究は大別すると三つあり、一つは(1)瓦の多孔性に関する分析、二つ目は(2)試験体を用いた瓦屋根の熱性能に関する比較分析、三つ目は(3)沖縄県大城地区の国指定重要文化財である中村家住宅における伝統的赤瓦屋根の熱性能評価である。以下、その成果の概要を示す。
(1) 水銀ポロシメーター及び電子顕微鏡による分析から、現代の製法(真空土練とガス窯)による瓦の方が昔の製法(有空土練とだるま窯)の瓦より、孔が小さいことや同じ土練で焼成が異なる場合、だるま窯は中も表面も同じ孔であるが、ガス窯は孔が中より表面の方が小さいことが明らかとなった。
(2) 試験体を用いた実験は、同一工法による瓦比較と3つの工法による熱性能比較を行った。同一工法による瓦比較では、現代の製法では瓦の裏温度が上がりやすく、昔の製法の方が熱しやすいが冷めやすい瓦であることが明らかになった。しかし、これは古瓦を用いたため、製法によるものか、瓦の経年変化によるものか、平成23年度、新しい試験体を用いて分析する必要がある。工法の比較では、瓦裏の空気層を設けることがクールルーフにとって有効であることが明らかになったが、棟部に設けた換気口は、あまり機能しなかったため、換気口の有効性について沖縄の中村家住宅の知見と合わせて検討する予定である。
(3) 中村家住宅は沖縄最古の伝統的赤瓦の住宅であり、沖縄の気候風土と素材で、どのようにクールルーフをつくることが可能であるかという技術の粋を集めた屋根を有している。竹と珊瑚を含む葺き土や雀口と呼ばれる大棟周辺に開けられた換気口が温度だけでなく、湿度のコントールに有効であるというデータが得られたが、測定が一部、不十分なため、平成23年度により、正確な測定を試みる予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] いぶし瓦における製造工程の変容 瓦産業の研究その12010

    • 著者名/発表者名
      木下光
    • 雑誌名

      2010年度日本建築学会学術梗概集(都市計画)

      巻: CD-ROM ページ: 265-266

  • [雑誌論文] いぶし瓦におけるJIS規格の変容 瓦産業の研究その22010

    • 著者名/発表者名
      玉井悠嗣
    • 雑誌名

      2010年度日本建築学会学術梗概集(都市計画)

      巻: CD-ROM ページ: 267-268

  • [雑誌論文] 瓦産業の変容から見た淡路島津井地区の地域構造 瓦産業の研究その32010

    • 著者名/発表者名
      藤浪友梨
    • 雑誌名

      2010年度日本建築学会学術梗概集(都市計画)

      巻: CD-ROM ページ: 269-270

  • [雑誌論文] 瓦屋根の断熱性能に関する実験的研究 試験体を用いた温度実測2010

    • 著者名/発表者名
      油田泰輝
    • 雑誌名

      2010年度日本建築学会学術梗概集(環境工学I)

      巻: CD-ROM ページ: 481-482

  • [学会発表] Thermal effects of air layers under roof tiles-proposal for thermal improvement of traditional tile roof method2010

    • 著者名/発表者名
      Y.Yuda, Y.Tamai, H.Miyazaki, H.Kinoshita
    • 学会等名
      PALENC2010 1st Cool Roofs Conference
    • 発表場所
      Rhodes Island, Greece
    • 年月日
      2010-10-01
  • [学会発表] The proposal for improving the thermal performance of the tiled roof-based on the historical changes in the traditional tiled roof in Japan2010

    • 著者名/発表者名
      H.Kinoshita, H.Miyazaki, Y.Tamai, Y.Yuda, K.Higashisaka, T.Kato, Y.Fujinami
    • 学会等名
      PALENC2010 1st Cool Roofs Conference
    • 発表場所
      Rhodes Island, Greece
    • 年月日
      2010-10-01

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公開日: 2012-07-19  

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