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2012 年度 実績報告書

クールルーフの観点から熱性能を高めた瓦屋根の再構築~瓦及びその工法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22560634
研究機関関西大学

研究代表者

木下 光  関西大学, 環境都市工学部, 准教授 (90288796)

研究分担者 宮崎 ひろ志  関西大学, 環境都市工学部, 講師 (50254462)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードクールルーフ / 多孔性 / 瓦 / 吸水率 / 熱伝導率 / 空気層 / だるま窯
研究概要

クールルーフの観点から瓦及び瓦屋根をどのように再構築するかについて、大阪府吹田市関西大学キャンパス内に設置した1.8m×0.9m、5寸勾配の切妻屋根であるモックアップ(試験体)を用いた分析を通して明らかになった、そのポイントは、下地・瓦の接点・瓦のつくりかたの三点である。
瓦下地に関して、下地である野地板を二重にすることが最も効果的であるが、コスト面を考慮した縦桟木を用いて瓦裏に空気層をとる工法で、十分に小屋裏温度の上昇を抑制できた。
また、瓦の寸法精度が高くない手づくり瓦と機械成型された寸法精度の高い瓦では、手づくり瓦が空気が動きやすく、小屋裏温度の上昇に関して効果的であった。すなわち、瓦を葺き重ね、瓦と瓦の接点が生まれる瓦屋根では、面外方向において通気が可能であるというその特徴を活かすべきであることが指摘できる。
今回、淡路島津井集落の瓦師の協力を得て、伝統的な手づくりの瓦製造の復元を行った。それによって、かつてだるま窯で焼成された古瓦が現代の機械成型の瓦に比べて、多孔性を有していることは、今回の手づくり瓦においても、科学的に確認された。さらに、高温焼成ではない、機械成型の真空土練とは異なる有空土練の手づくりの瓦は、吸水率が高く、瓦裏温度が表温度に較べて上昇しにくい瓦であること、すなわちクールルーフとしての性能を有していることが明らかになった。
以上のことから、瓦裏に空気層をとり寸法精度の高くない低温焼成で有空土練の瓦で葺かれた瓦屋根は、熱伝導率が低い、つまり熱を伝えにくい性能を有しているといえる。しかし、その一方で、だるま窯焼成とガス窯焼成による差異とは何か、さらには手づくりでつくる瓦は極めて高コストになるため、一般的普及を考慮した場合、瓦製造の工程における手づくりと機械の組み合わせや原料である土の成分をどのように工夫するかという二点の課題が残った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 製造方法の違いによるいぶし瓦の製作 試験体を用いた温度実測その12012

    • 著者名/発表者名
      坂口誠
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: 環境工学I ページ: 867-868

  • [雑誌論文] 製造方法の異なる瓦の熱環境的評価 試験体を用いた温度実測その12012

    • 著者名/発表者名
      山本衣純
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: 環境工学I ページ: 869-870

  • [学会発表] Thermal Evaluation of roof tiles manufactured in different production methods The Traditional Technology of Japanese Roof Tiles as Cool Roofs (Part 1)2012

    • 著者名/発表者名
      Izumi Yamamoto
    • 学会等名
      the 9th ISAIA(International Symposium on Architectural Interchanges in Asia )
    • 発表場所
      韓国・光州
    • 年月日
      20121022-20121025
  • [学会発表] Reconstruction of Production Methods and Process based on Thermal Evaluation The Traditional Technology of Japanese Roof Tiles as Cool Roofs (Part 2)2012

    • 著者名/発表者名
      Makoto Sakaguchi
    • 学会等名
      the 9th ISAIA(International Symposium on Architectural Interchanges in Asia )
    • 発表場所
      韓国・光州
    • 年月日
      20121022-20121025
  • [図書] 中村家住宅のひみつ~琉球赤瓦の屋根に学ぶ2013

    • 著者名/発表者名
      木下光
    • 総ページ数
      96頁
    • 出版者
      遊文舎

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公開日: 2014-07-24  

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