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2013 年度 実績報告書

戦災を受けた歴史的建造物の復旧過程が文化財保護制度に与えた影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560653
研究機関東京藝術大学

研究代表者

秋枝 ユミイザベル  東京藝術大学, 大学院美術研究科, 講師 (80467000)

研究分担者 頴原 澄子  千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40468814)
金 銀眞  東京大学, 先端科学技術研究センター, 研究員 (10706948)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード文化財保護 / 保存再生・復旧 / ベルギー・イギリス・韓国・日本 / 戦災 / 歴史的建造物・都市
研究概要

本研究は、戦災から復旧された国の歴史的建造物を対象に、戦災後の応急措置や修復プロセスを把握し、復旧を動機付けた文化財保護の考え方を認識した上で、それらの復旧過程が被災国の文化財保護制度の成立または変遷に与えた影響を明らかにすることを目的としている。研究対象国はベルギー(第1次世界大戦)、イギリス・日本(第2次世界大戦)、韓国(朝鮮戦争)である。
研究初年度からの現地調査によって、いくつかの考察を行うことができた。歴史的建造物と都市の復興を理解するためには、文化遺産の保護に対する思想の展開を、当時活発な議論が進められていた建築と都市計画の理論を背景に分析することが欠かせない状況が浮き彫りにされた(ベルギー、イギリス)。また、戦災復興の研究は文化財保護政策の視点からだけでなく一般的な都市計画の視点から調査研究を進めてゆく必要があることが明らかにされた(韓国)。
最終年度は日本における事例調査を行い、第2次世界大戦において地上戦が行われ文化財が大きな被害を被った沖縄・那覇市を事例として取り上げた。戦前の那覇にあった指定文化財建造物は、崇元寺、円覚寺の石造物一部を除いて多大な被害を受けている。琉球政府時代に文化財保護法が独自に制定されたこと、その経緯を含めた琉球政府時代における文化財建造物の復旧工事と文化財指定過程が興味深いが、当初の予定を縮小し、調査は首里城および城周辺の地域を対象に戦災復興と建造物修理と復元に関する資料収集を中心に行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2015-05-28  

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