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2012 年度 実績報告書

擬多面体近似による結晶性材料中の微細な粒子の形状についての理解

研究課題

研究課題/領域番号 22560657
研究機関東京工業大学

研究代表者

尾中 晋  東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (40194576)

研究分担者 加藤 雅治  東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (50161120)
藤居 俊之  東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (40251665)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワードエネルギー論 / 異相界面 / 析出物 / 平衡形状 / 擬多面体 / 界面エネルギー密度
研究概要

金属や合金をはじめとする結晶性材料では,そこに含まれる析出粒子やボイドの形は,しばしば,結晶の構造や方位を反映した多面体状になる.しかし,それらは幾何学における概念上の多面体とは異なり,稜(辺)が丸みをおびた擬多面体と呼ぶべき形である場合が多い.本研究では,材料組織の形成とその組織形成の機構についての定量的な理解を試みた.母相中の析出粒子の形状とその移り変わりを実験によって調べ,析出粒子の形状がどのような因子に支配されているかを考察した.この際,粒子形状の特徴を新しいアイデアである擬多面体近似で的確に捉え,形状変化を理解するための定量的な議論をエネルギー論と速度論によって行った.このような研究は,材料組織の制御とそれによる材料設計に関する確かな指針を与えるものである.
平成24年度は,擬多面体近似計算の発展版として,含まれる変数をこれまでのものとは変更した枠組みでの体系化を行った.具体的には,擬多面体を記述するための変数を,従来の変数の逆数で置き換えた.これは些細な変更のように思えるかもしれないが,複雑な印象を与えていた擬多面体式が,はるかに直感的に理解できるようになった.新しい変数を含む擬多面体式によって,析出粒子形状やその変化の度合いについて,より適切な解析が行えるようになった.金属や合金の微粒子や微細析出物の形状について,定量的な議論を行うための有効なツールを得ることができた.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Superspheres: Intermediate Shapes between Spheres and Polyhedra2012

    • 著者名/発表者名
      S. Onaka
    • 雑誌名

      Symmetry

      巻: 4 ページ: 336-343

    • DOI

      doi:10.3390/sym4030336

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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