研究課題/領域番号 |
22560661
|
研究機関 | 横浜創英短期大学 |
研究代表者 |
小島 謙一 横浜創英短期大学, その他部局等, 教授 (90046095)
|
研究分担者 |
若生 啓 横浜創英短期大学, その他部局等, 講師 (40515839)
橘 勝 横浜市立大学, その他の研究科, 教授 (80236546)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 放射光トポグラフ / デジタルX線トポグラフ / 転位 / 結晶の完全性 / タンパク質結晶 / 格子欠陥 / 結晶成長 / 新素材 |
研究概要 |
前年度までに、正方晶リゾチウム結晶をもちいて高エネルギー研フォトンファクトリー(KEKPF)で実験を行い、①フィルム法による放射光トポグラフによる転位像を得る従来の観察法と、②高分解X線イメージャVHRを用いて、X線CCDカメラシステムによるロッキングカーブからデジタル像を得る方法を確立した。 平成24年度は新たに単斜晶および斜方晶リゾチウム結晶の転位の特定と結晶の完全性の評価を行うために、ロッキングカーブのピーク位置、その半値幅と強度の結晶全体のマッピングを行うロッキングカーブのイメージング(画像化)をそれらの結晶を用いて行った。放射光トポグラフの実験をKEKPF-BL15Bで行った結果、単色放射光トポグラフにより単斜晶および斜方晶リゾチウム結晶中の転位像をフィルム法によるアナログ像とCCDカメラシステムによって得られたデジタル像の両方を観察することができた。これによりCCDシステムによっても転位像を観察できることが確認された。また、CCDカメラシステムによる各ピクセルのロッキングカーブ解析を行い、そのピークの半値幅、ピークの角度位置、ピークの最大強度をイメージングし、結晶全体の完全性の評価が行えるようにした。 さらに、初年度に購入した並列計算機(HPCシステムズ HPC5000-XS216TS-S)を用いて、計算量の効率化を図った。その結果、より膨大な画像データに対しても短時間でイメージング化することが可能になった。また、プログラムを改良することによって、これまで解析していたピークの最大強度、角度位置、半値幅に加えて、ピーク分離を行い、それらの最大強度、角度位置、半値幅もイメージングすることも可能になった。 これらの結果から、当初の目標であったタンパク質結晶の完全性の評価の基本的な方法を確立することが出来た。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|