研究課題/領域番号 |
22560668
|
研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
植田 和茂 九州工業大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (70302982)
|
キーワード | 酸化物蛍光体 / ペロブスカイト / エネルギーレベル |
研究概要 |
欠陥の少ないサンプルを得るために、サンプルの合成法に注意し、従来の固相反応法によるサンプルの作製だけでなく、錯体重合法や水熱法によるサンプルの作製に取り組んできた。昨年度は、その液相法によるサンプルの合成を重点的に進め、主に様々な希土類を添加したアルカリ土類スズ酸化物の合成に取り組んできた。本年度は、同じペロブスカイト構造をもつ、ジルコニウムサンプルなどの合成に取り組むとともに、解析に必要となるそれらのサンプルの評価を主に進めてきた。評価には、サンプルの同定および不純物チェックのためのX線回折パターンの測定をはじめとして、各電子遷移のエネルギーの見積もりに不可欠となる蛍光スペクトル、励起スペクトル、光透過スペクトルを測定した。状況に応じて、各スペクトルの低温測定も検討しながら、得られたスペクトルの解析を進めていく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
サンプルの作製にひと区切りがつき、蛍光スペクトルなどの測定も順調に進んでいるため。
|
今後の研究の推進方策 |
ある程度の実験結果が揃い始めているため、蛍光スペクトル、励起スペクトル、光透過スペクトルから各発光・吸収のエネルギーを見積もり、各発光中心のエネルギーレベルを解析していく予定である。
|