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2012 年度 実績報告書

ペロブスカイト酸化物蛍光体中における発光中心のエネルギーレベルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 22560668
研究機関九州工業大学

研究代表者

植田 和茂  九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70302982)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード蛍光体 / ペロブスカイト / エネルギーレベル
研究概要

各希土類イオンを添加したCaMO3(M=Sn,Zr)サンプルを作製し、光吸収スペクトルや蛍光・励起スペクトルなどの基本的な光学測定を行った。Eu3+の励起スペクトルから、CTSバンドの現れるエネルギー位置を求め、価電子帯より高いエネルギーに位置するEu3+のエネルギー位置を決めた。Eu3+のエネルギー位置をもとに各希土類イオンの相対的なエネルギー位置を求め、CaMO3(M=Sn,Zr)中のおよそのエネルギー位置が理解できた。さらに、得られた結果をSn系とZr系で比較し、得られるスペクトルの違いを考察した。以前の実験結果から発光中心がTb3+の場合、Sn系とZr系ではスペクトルの形状が異なり、Sn系では5D4-7FJ遷移の発光のみ観察され、5D3-7FJ遷移の発光が観察されない。今回求めたエネルギーレベルからこの現象を説明するエネルギーレベルの違いを調べると、Zr系の場合は伝導帯のエネルギーが十分高く、発光の始状態になる5D3のレベルがバンドギャップ中に存在するがわかった。一方、Sn系の場合は、伝導帯のエネルギーが低く、5D3のレベルが伝導帯の中に入ることがわかった。Sn系では始状態の5D3レベルが伝導体中に位置することが、5D3レベルからの発光を阻害しているものと推測された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Synthesis of Pr3+ doped or Tb3+-Mg codoped CaSnO3 perovskite phosphor by the polymerized complex method2012

    • 著者名/発表者名
      T. Nakamura, M. Shima, M. Yasukawa, K. Ueda
    • 雑誌名

      Journal of Sol-Gel Science and Technology

      巻: 61 ページ: 362-366

    • DOI

      10.1007/s10971-011-2635-0

    • 査読あり
  • [学会発表] ペロブスカイト構造をもつGd-Pr 共添加イットリウムアルミ酸化物の紫外発光2012

    • 著者名/発表者名
      清水雄平・高野泰数・植田和茂
    • 学会等名
      日本セラミックス協会 第25回秋季シンポジウム
    • 発表場所
      早稲田大学 早稲田キャンパス
    • 年月日
      20120919-20120921
  • [学会発表] Photoluminescence and electroluminescence in some perovskite-type oxides2012

    • 著者名/発表者名
      Kazushige Ueda
    • 学会等名
      4th International Symposium on Structure-Property relationships in Solid State Materials
    • 発表場所
      ENSEIRB-MATMECA, Bordeaux, France
    • 年月日
      20120624-20120629
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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