飛翔体材質あるいは構成要素を制御した飛翔体衝突実験を実施し、ステレオビジョン法を用いて3次元化することでCFRP損傷の定量解析を行った。変形や破壊をおこさない飛翔体では、貫通するエネルギは飛翔体材質によらず、その大きさに依存する。これに対して、 変形や破壊する材質の飛翔体では、より大きなエネルギを与えないと試料を貫通しないことが分かった。また、繊維の撓みを阻害しないマトリックスほど、耐衝撃特性が大きいことが明らかとなった。 スラスト力を加工性の指標として、自作の各種マトリックス樹脂の加工性について検討した。大きな傾向として、散逸エネルギの大きなマトリックス樹脂は、小さなスラスト力で穿孔でき、耐衝撃特性と加工性が一つのCFRPで両立できることが示された。
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