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2010 年度 実績報告書

非水素結合性有機ゲル化剤を基盤としたイオン液体ゲルの構築とCO2削減技術への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22560699
研究機関山口大学

研究代表者

岡本 浩明  山口大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (10274185)

キーワード有機ゲル化剤 / イオン液体ゲル / ソフトマテリアル / 物理ゲル / 合成
研究概要

ピリダジン環を分子中央に配置し、炭素鎖長異なるペルフルオロアルキル基を有する棒状の化合物を合成し、これらの化合物のイオン液体や有機溶媒に対するゲル化能を検討した。
ペルフルオロアルキル鎖長が8の化合物は、イオン液体やエタノール、アセトニトリルなどの汎用的な有機溶媒をゲル化することはできなかった。ペルフルオロアルキル鎖長が10の化合物は、10wt%以上の添加量においてもエタノール、アセトニトリル、プロピレンカーボネート等の高極性有機溶媒をゲル化することはできず、溶液(ゾル)状態となった。ところが、興味深いことに1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド、N,N,N-トリメチル-N-プロピルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミドなどのイオン液体は、5wt%未満の添加量で室温においてゲル化することができた。一方、N-メチル-N-プロピルピロリジニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミドは10wt%程度の添加量においてもゲルを形成することは無く、溶液(ゾル)状態となった。このゾルは0℃程度まで冷却してもゲル化することは無く、固体が析出した。
これらの結果から、ピリダジン環を分子中央に配置した棒状化合物においては、長いペルフルオロアルキル鎖を導入することにより、イオン液体ゲルを構築できることが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ペルフルオロアルキル基を有するピリダジン化合物の合成とゲル化能2010

    • 著者名/発表者名
      橋本陽祐、森田由紀、笠谷和男、岡本浩明
    • 学会等名
      2010臭素化学懇話会
    • 発表場所
      山口大学(山口県)
    • 年月日
      2010-11-26

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公開日: 2012-07-19  

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