• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

遮熱コーティングシステムの微視的様相に着目したクリープ及び疲労損傷機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22560703
研究機関首都大学東京

研究代表者

高橋 智  首都大学東京, 理工学研究科, 准教授 (80260785)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード遮熱コーティング / 高温材料 / 溶射 / 損傷解析
研究概要

ガスタービン高温部材には、耐酸化性に優れた金属ボンドコート(BC)と遮熱性に優れたセラミックトップコート(TC)からなる遮熱コーティング(TBC)が必要不可欠である。高性能のTBCシステムの設計・開発に向け、本研究では,機械的損傷挙動その場観察装置を用い,き裂発生・進展挙動をコーティング微構造と関連づけて検討するとともに、種々の機械的試験方法に基づく損傷抵抗の多元的評価を試みた。
(1)TBCシステム損傷挙動その場観察
トランスピレーション冷却技術の開発に向け、超多孔質なTCを有するTBCについて、室温および高温における引張損傷挙動のその場観察を行い、現用のTBCと比較検討した。試験温度によらず、引張負荷の増加に伴い、TC表面や内部からき裂が発生し、TC/BC界面まで達した後、界面に沿って進展してTCをはく離させる。しかし、現用のTBCに比べて超多孔質TBCは引張負荷ひずみ収容能力に優れ、TC内からのき裂発生・進展を遅延させることを明らかにした。
(2)種々の機械的試験法に基づくTBCの損傷抵抗の多元的評価
TCのはく離は実用上深刻な問題であるが、高温部材の部位によってTBCに作用する熱機械的負荷は著しく異なる。そこで、4点曲げ試験法を利用した静的な引張・圧縮負荷および動的な引張・圧縮負荷(疲労)、さらにせん断負荷曲げ負荷に対する損傷抵抗を調べ、これらに基づく多元的評価を提案し、次の事柄を明らかにした。TC組織の影響は、静的負荷条件下における損傷に対しては軽微であるが、せん断負荷や動的負荷における損傷に対して著しい。高温酸化処理によるTCの焼結化やTC/BC界面に生成するTGOは、各種機械的負荷に対する損傷抵抗を低下させ、特に圧縮やせん断負荷ではその影響は顕著となる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] In-situ observation of failure behavior for plasma sprayed thermal barrier coating under mechanical bending loadings

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Nagaya, Satoru Takahashi
    • 学会等名
      The 5th Asian Thermal Spray Conference (ATSC 2012)
    • 発表場所
      茨城、つくばコンベンションセンター
  • [学会発表] 遮熱コーティングの引張損傷挙動のその場観察

    • 著者名/発表者名
      原田知尚、高橋 智、荒井正行、水津竜夫
    • 学会等名
      日本機械学会関東支部第19期総会講演会
    • 発表場所
      東京、首都大学東京

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi