研究課題
基盤研究(C)
脆性破壊のもととなる金属中の水素の存在位置と挙動を明らかにする事を研究目的とした。そのため、鋼内表面近傍での応力発生および電子励起脱離法(ESD)の二次元像を用いて解析した。鋼内に含有された水素が圧縮応力を発生させることを、薄膜の歪み測定から検出した。繰り返し含有によるヒステリシスの解明は今後の研究課題とする。水素の含有位置確認のため、表面に数十ミクロン単位の加工痕の残るステンレス鋼でESD測定を行い、加工時に生じた転位により、水素含有量および温度依存性が異なることを発見した。鋼材からの水素放出は真空技術の分野でも研究が行われているが、微視的な測定が行われたのは、これが初めてである。
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Journal of Physical Chemistry C
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