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2012 年度 実績報告書

マグネシウム合金廃棄物の気相リサイクルプロセスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560743
研究機関富山高等専門学校

研究代表者

井上 誠  富山高等専門学校, 機械システム工学科, 教授 (30232557)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードマグネシウム合金 / リサイクル / 真空蒸留法 / 押出加工法 / 機械的特性 / 耐食性
研究概要

マグネシウムは蒸気圧は高く、リサイクルするには、各元素間の蒸気圧差を利用した<気相リサイクル>の真空蒸留法が有効であるが、実用化例はない。そこで、本研究では、マグネシウム合金廃棄物の気相リサイクルプロセスについて研究開発を行った。本研究では、主として以下の2つについて明らかにした。
1)真空蒸留法によるマグネシウム合金の気相リサイクル
市販のMg-Al-Mn、Mg-Al-Zn系等合金を原料に、真空蒸留法による適切なリサイクル条件を明らかにした。原料300gにおいて、原料温度600℃、回収温度340℃で、直径50mmの凝縮物(1回で4個)を回収すると、凝縮物3個用いると、長さ60mm前後になり、押出用ビレットのサイズになる。Mg-Al-Mn系の原料であれば、純度99.999%弱の高純度マグネシウムが得られ、Mg-Al-Zn系の原料であれば、Zn以外は含まれない高純度Mg-Znになった。
2)マグネシウム気相リサイクル材の特性
得られた押出比16のリサイクル押出材の引張特性は、引張試験を行い、引張強さ、0.2%耐力、伸びを測定した。また、引張試験後の破断面をデジタルマイクロスコープ、走査型電子顕微鏡で観察した。塩化ナトリウム水溶液中での耐食性を浸せき試験により評価した。高純度マグネシウムで得られたリサイクル押出材は、引張強さ125MPa程度、0.2%耐力75MPa程度、伸び15%弱であったが、Mg-0.3%Znで得られたリサイクル押出材は、引張強さ175MPa程度、0.2%耐力125MPa前後、伸び20%弱となった。Mg-0.3%Znの方が延性的な破面が多く認められた。耐食性は孔食は認められず、良好だった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] High-Purity Gas Recycling of Mg-Al-Mn Alloy2012

    • 著者名/発表者名
      井上誠
    • 学会等名
      International Union of Materials Research Societies - International Conference in Asia 2012
    • 発表場所
      韓国・釜山・BEXCO(釜山展示・コンベンションセンター)
    • 年月日
      20120826-20120831
  • [学会発表] Mg-Al-Zn合金の気相リサイクル材の特性

    • 著者名/発表者名
      井上誠
    • 学会等名
      資源・素材関係学協会合同秋季大会
    • 発表場所
      秋田・秋田大学手形キャンパス

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公開日: 2014-07-24  

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