真空蒸留法によるマグネシウム合金の気相リサイクルは、原料温度600℃、回収温度310~350℃、保持時間2~5hで検討し、今回の回収温度範囲では明確な差はなかった。真空蒸留法で得られた気相リサイクル材のまま、押出加工の押出温度350~400℃、押出比R8~16の製造条件の検討を行い、押出温度が低いほど、あるいは押出比が大きいほど押出荷重は大きくなった。マグネシウム気相リサイクル押出材の硬さ、強度は、原料Mg-Al-Zn合金の方が、原料Mg-Al-Mn合金に比べ、硬く、強度も大きくなり、耐食性は良好で、押出温度の影響は明確な差はなかった。
|