本研究の目的は、人工衛星などの宇宙機システムより得られる膨大なテレメトリデータから、運用者にとって有用な情報・知識を得るための様々な解析手法・処理技術群を体系化することである。具体的には、(1) データアクセス方法、(2) オンライン監視法、(3) オフライン解析法、(4) 他情報源との連携法の4つのサブテーマに取り組んだ。その結果、(1)人工衛星テレメトリの性質の明確化、(2)宇宙機テレメトリに適した前処理法の開発、(3)次元削減とクラスタリングに基づく監視法の開発と拡張、(4)衛星運用での有効性の実証、という成果を得た。
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