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2012 年度 実績報告書

不確定性を考慮した宇宙スマート構造の形態創成設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560784
研究機関大阪府立大学

研究代表者

小木曽 望  大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70295715)

研究分担者 西脇 眞二  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10346041)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワード不確定性 / ロバスト性 / 宇宙構造 / 最適設計 / 確率過程 / パワースペクトル
研究概要

本研究では,材料特性や荷重などが空間的に変動する場合の不確定性を定常確率過程でモデル化する手法とロバストトポロジー最適設計の少ない確率変数でモデル化する手法を確立した.これに加えて,得られた設計解のロバスト性を可視化する手法として,確率過程を利用する手法を構築した.これは,空間変動を有する荷重に対する構造応答の空間変動成分を確率過程によって波数領域で表すことで,支配的な変動を有する波数成分を明確化する.具体的には,応答のパワースペクトルを利用する.これまでは力学的な洞察によってロバスト最適形態の妥当性を定性的に判断してきたが,パワースペクトルを利用して定量的に判断することが可能となり,空間変動特性とロバスト最適形態との関係を明示的に示すことができた.さらに,本手法の計算効率を高めることで,空間変動が一次元の場合から二次元の場合へと拡張し,三次元構造のロバスト設計問題に取り組んだ.
なお,本研究のロバストトポロジー最適設計法は,レベルセット法に基づくトポロジー最適設計法とロバスト設計法の組合せであり,目的関数に利用する二つのパラメータが最適形態におよぼす影響が定量的に判断できていない問題があった.そこで,これらのパラメータの組合せを変化させて詳細に調べることにより,これらのパラメータの影響を明確にするとともに,具体的な設計問題へ適用する際のパラメータ設定の指針を得た.上記の空間変動と合わせて,得られた最適形態のロバスト性の妥当性を明確化することができるようになった.
これにより,スマート構造への適用可能性を明らかにすることができた.
なお,マルチフィジックス問題としての熱と構造の連成問題への適用は,期間内にすべてを明らかにすることはできなかったが,適用可能性を示すことができた.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] レベルセット法に基づくロバストトポロジー最適設計のパラメータが ロバスト最適形態におよぼす影響について2013

    • 著者名/発表者名
      小木曽 望, 堀尾 仁志, 乙守 正樹, 山田 崇恭, 西脇 眞二
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集C編

      巻: 79 ページ: 未定

    • 査読あり
  • [学会発表] レベルセット法に基づくロバストトポロジー最適設計のパラメータ特性について2012

    • 著者名/発表者名
      堀尾 仁志, 小木曽 望, 山田 崇恭, 西脇 眞二
    • 学会等名
      日本機械学会 第22回設計工学・システム部門講演会
    • 発表場所
      広島大学 (東広島市)
    • 年月日
      20120926-20120928
  • [学会発表] Level Set-Based Robust Topology Design Considering Spatial Uncertainty2012

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Ueda, Masaki Otomori, Nozomu Kogiso, Takayuki Yamada and Shinji Nishiwaki
    • 学会等名
      14th AIAA/ISSMO Multidisciplinary Analysis and Optimization Conference
    • 発表場所
      米国・インディアナポリス
    • 年月日
      20120917-20120919
  • [学会発表] パラメータの空間的な変動を考慮したロバストトポロジー最適設計

    • 著者名/発表者名
      植田 圭一, 小木曽 望, 乙守 正樹, 山田 崇恭, 西脇 眞二
    • 学会等名
      日本航空宇宙学会 第49回 中部・関西支部合同秋季大会
    • 発表場所
      名城大学 (名古屋市)

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公開日: 2014-07-24  

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