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2011 年度 実績報告書

船間無線LAN通信による海上リアルタイムハザードマップの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22560801
研究機関独立行政法人海上技術安全研究所

研究代表者

丹羽 康之  独立行政法人海上技術安全研究所, 物流系, 研究員 (50344239)

研究分担者 西崎 ちひろ  海上技術安全研究所, 運航・物流系, 研究員 (70570993)
瀬田 剛広  海上技術安全研究所, 運航・物流系, 研究員 (30511597)
小林 充  海上技術安全研究所, 運航・物流系, 研究員 (10373416)
本木 久也  大島商船高等専門学校, 商船学科, 助教 (20462145)
南 真紀子  海上技術安全研究所, 運航・物流系, 研究員 (10415804)
キーワード海上安全 / 移動体通信 / 地理情報システム(GIS)
研究概要

船舶に無線LAN通信システムを搭載させ、行会い船が無線LANによりお互いがこれまでの航行で蓄積した危険(ハザード)情報(漁船多数、流木、沈没船、油流出、鯨、流氷、不審船、海賊船)や気象海象情報を交換し合い、交換した情報(画像等)を地図上にマッピングし、これから航行する海域のハザードマップを作成し、航行の安全に寄与するシステムを構築する。無線LAN通信能力は、通信距離3~5km、通信速度の実効スループット1Mbpsの実現を目標としている。
大島商船高等専門学校が所有する練習船大島丸(全長41m、総トン数228トン)と小型実習船すばる(全長14.5m、総トン数14トン)に無線LANシステムを導入し、2船が実海域(瀬戸内海伊予灘)で行会いとなる状態を作り、前年度の通信実験結果を踏まえ、2種類のパッチ平面型の指向性アンテナにより、通信実験を行った。通信実験のパラメータを、アンテナ(2種類)×船速(3種類)×航過距離(2種類)とした12通りを各2回、合計24回の計測を行った。結果として、現実的な航過距離である900mの実験においても、目標とする通信距離3~5km、通信速度の実効スループット1Mbpsを実現することができた。また間の通信総量を確認したところ、50~100MB程度が送受信できることを確認した。その他、緯度・経度情報を持った画像を地図上に表示するハザードマップ構築のためのソフトウェアの試作を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

目標としている通信距離3~5km、通信速度の実効スループット1Mbpsを実現可能性を示すことができたため。

今後の研究の推進方策

最終年度は、具体的な画像情報を船間で情報交換を行い、地図上に表示するシステムを構築する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 指向性アンテナを用いた船間無線LAN通信実験2012

    • 著者名/発表者名
      丹羽康之、本木久也、西崎ちひろ、瀬田剛広
    • 雑誌名

      日本航海学会論文集

      巻: Vol.126 ページ: 283-288

    • 査読あり
  • [学会発表] 指向性アンテナを用いた船間無線LAN通信実験2011

    • 著者名/発表者名
      丹羽康之、本木久也、西崎ちひろ、瀬田剛広
    • 学会等名
      日本航海学会第125回講演会
    • 年月日
      20111000
  • [学会発表] 指向性アンテナを用いた無線LANによる海上通信実験2011

    • 著者名/発表者名
      丹羽康之、西崎ちひろ、瀬田剛広、小林充、南真紀子、本木久也、浦上美佐子
    • 学会等名
      海上技術安全研究所研究発表会
    • 発表場所
      海上技術安全研究所
    • 年月日
      20110627-20110628
  • [学会発表] 指向性アンテナを用いた無線LANによる船舶間通信実験2011

    • 著者名/発表者名
      丹羽康之、本木久也、西崎ちひろ、瀬田剛広、小林充、南真紀子、浦上美佐子
    • 学会等名
      日本機械学会第20回交通・物流部門大会
    • 発表場所
      川崎市産業振興会館
    • 年月日
      2011-12-08

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公開日: 2013-06-26  

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