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2010 年度 実績報告書

氷中航行における氷抵抗メカニズムの解明と数値解析

研究課題

研究課題/領域番号 22560803
研究機関独立行政法人海上技術安全研究所

研究代表者

松沢 孝俊  独立行政法人海上技術安全研究所, 流体設計系, 主任研究員 (00443242)

キーワード氷海船舶の推進性能 / 氷中抵抗モデル / 氷海水槽試験 / 砕氷パターン / モーションキャプチャー / 物理モデルの数値解析
研究概要

氷海水槽における模型試験で、模型船による氷板の砕氷パターンを映像記録するため、水中にハイスピードカメラ3台を設置するための筐体を設計・製作するとともに、それを遠隔でコントロールするシステムの構築を行った。また、画像解析のためのソフトウェアを購入し、撮影手法等を検討するための予備実験を行った。予備実験では、ポリプロピレン、レーヨン等の材質のモーションキャプチャー用マーカーを散布し、色、形状、サイズに関して適合するものや、製氷方法および散布方法についての検討材料を取得した。また、カメラの撮影角度、ライティングの設置方法、氷板の割れパターン形成に影響の少ない水中機材固定用のジグの検討もあわせて行った。上記に加えて、砕氷型巡視船による海氷観測行動に乗船し、砕氷パターン形成に支配的となる船首部の砕氷現象のビデオ観測を行った。この実船計測の計画にあたっては、過去に同船で行われた船側外板への氷荷重分布の計測結果を参考にし、ビデオカメラの設置場所および撮影場所の検討を行った。実船計測の期間中は、ある程度の広さをもった平坦氷に遭遇することができ、ビデオ映像の解析によって、砕氷片の幅および長さについて標準的なデータを取得できると考えている。なお、観測に用いた機材は、氷海水槽での模型試験に用いたものを流用した。
氷海水槽における模型試験は、東北大震災の影響により年度末に予定していた一連の試験は中止を余儀なくされた。次年度においても電力の制限により実施が厳しい状況にあるため、実験と計算のバランスを再検討し、万が一模型試験が不可能な場合に対応できるよう、数値解析を重視した計画にシフトすることとした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 冬季オホーツク海における近年の氷況と船舶の航行安全について2010

    • 著者名/発表者名
      若生大輔、下田春人、松沢孝俊、平田信行
    • 学会等名
      第26回寒地技術シンポジウム
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2010-12-17

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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