研究課題/領域番号 |
22560806
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
望月 将志 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (60334364)
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研究分担者 |
韓 軍 東京大学, 生産技術研究所, 特任准教授 (00422428)
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キーワード | 海洋探査 / 海洋工学 / 海洋資源 / 海洋環境 |
研究概要 |
研究2年目となる平成23年度は、水槽実験を行うための、熱(温)水噴出装置と計測システムの製作に力点をおいた研究となった。本研究申請段階では電気温水器を利用した熱(温)水噴出装置の製作を想定していたが、少流量の流れ制御が困難なこと、水道配置が必須となり設置場所、実験場所が制限されることからこれを見合わせ、〓層ポンプと投げ込み式ヒーターを使った簡便な装偉を作った。この装置で生成された擬似海底熱水を、音響ビデオカメラDIDSONを基にした計測システムで計測し、3次元イメージングを行うこと目指した。 (1)熱(温)水噴出装置の製作-液送ポンプ、フローメーター、投げ込み式ヒーター、温度計を組み合わせて、流量制御可能な熱(温)水噴出装置を製作。 (2)計測システムの製作一音響ビデオカメラDIDSONの音響ビームを絞るためのレンズを2種試用し選定。DIDSONをパンチルト装置に取り付けるための治具製作。DIDSON+パンチルト装置からなる計測システムを実験水槽内に設置するための架台製作。ターゲット深度によりDIDSON+パンチルト装置の高さ、姿勢を変えることが出来る仕様とした。 (3)水槽実験の実施-熱(温)水噴出装置から送り出した温水を細管チューブより実験水槽中に放出させ擬似海底熱水を作り出す。実験水槽内に定置した計測システムにより、流量、温度を変化させながら擬似海底熱水の音響イメージ取得を繰り返し、ソフトウェア開発に係る基礎データの取得を行った。. (4)ソフトウェア開発-水槽実験で取得した擬似海底熱水の音響データをもとにソフトウェアの開発を進め、細管チューブの先から放出された温水が、周囲の水を取り込んでミキシングし、拡散していく様子をイメージすることに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
表現方法はまだ稚拙なところがあるものの、当初の目的の1つである、熱水の3次元イメージングを行うことが出来るようになっており、計測手法の開発として正しい方向に進展していると考えることが出来るため。
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今後の研究の推進方策 |
様々な条件での計測データを取得するためにより多くの試行を必要とする。現行の計測システムでは実験条件の変更に時間を要するため、計測システムを改良することが望まれる。 サーミスタを使った温水の温度管理、温水噴出部が暴れて視野外に飛び出さないための固定方法の変更、を行うことを考えている。
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