地下水利用型地中熱利用システムをわが国で効率的に導入するために、扇状地地域に特化して、その地域の地質構造や地下水流動を最大限に活用した最適設計パターンについて明らかにするのが本研究の目的である。そのために、平成24年度は、以下の研究を実施した。 【B. 異なる帯水層を用いた地下水循環試験】 異なる帯水層を用いた地下水循環試験を夏季に実施した。試験では、浅部帯水層から揚水を行い、深部帯水層に還元した。 【C. シミュレーションとのマッチング】 シミュレーションソフトWASY社製FEFLOW(現有物品)を用いて、地下水循環装置による地層中での水と熱の挙動について数値的に表現する現地モデルを構築した。この作業は平成23年度の作業に引き続いており、AとBの地下水循環試験の測定結果に基づいて、前年度に作成した現地モデルを修正した。
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