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2010 年度 実績報告書

高速イオン閉じ込めに対する磁場のトロイダルリップル成分の寄与に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22560819
研究機関京都大学

研究代表者

岡田 浩之  京都大学, エネルギー理工学研究所, 准教授 (50169116)

キーワード高速粒子 / トロイダルリップル / ヘリオトロンJ / ICRF
研究概要

トーラス系磁場閉じ込め装置における高速イオン閉じ込めに対し、磁場リップルの一つであるトロイダル方向のリップル(バンピネス)の依存性について実験的、理論的に明らかにすることが目的である。このリップル成分はトカマク型装置、ヘリカル型装置の双方に関連したテーマであり、ヘリカル型では特に準アイソダイナミック配位に対し、閉じ込め制御で重要なパラメータである。ピッチ角が90度に近い粒子が特にこの問題には重要であるため、磁場に垂直方向の加速を行い、且つ粒子源を有しないイオンサイクロトロン周波数帯(ICRF)の波動加熱装置を用いて生成された高速イオンを利用して研究を行った。生成された高速イオンはヘリオトロンJ装置に設置されている視線移動可能な荷電交換中性粒子エネルギー分析装置(CX-NPA)によって測定した。結果として、これまでに得られてきた高バンピネス配位での高速粒子の生成・閉じ込めの優位性を実験的に確認するとともに、プラズマ断面での分布計測も開始しその初期結果を得た。これについては来年度も継続してさらにデータを蓄積する予定である。数値解析ではモンテカルロ法を用いて、500000個のテスト粒子により20keVまでのエネルギースペクトルを計算し、実験との対比を行いエネルギースペクトルの再現が可能であることを示し、且つピッチ角に対する依存性もほぼ再現されることが分かった。ただし、ICRFのパワー吸収分布については現時点では放物線分布などを仮定しており、これらの検討は今後の課題である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Numerical Analysis of ICRF Minority Heating in Heliotron J2010

    • 著者名/発表者名
      岡田浩之
    • 学会等名
      第20回国際土岐会議
    • 発表場所
      岐阜県土岐市セラトピア土岐
    • 年月日
      2010-12-07
  • [学会発表] ヘリオトロンJにおける少数イオンモードでのICRF加熱の数値解析2010

    • 著者名/発表者名
      岡田浩之
    • 学会等名
      第27回プラズマ・核融合学会年会
    • 発表場所
      札幌市北海道大学学術交流会館
    • 年月日
      2010-12-02
  • [学会発表] ヘリオトロンJにおけるICRF加熱での高速イオンのピッチ角及び空間位置依存性の実験的考察2010

    • 著者名/発表者名
      野村航大
    • 学会等名
      第27回プラズマ・核融合学会年会
    • 発表場所
      札幌市北海道大学学術交流会館
    • 年月日
      2010-12-02

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公開日: 2012-07-19  

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