トロイダル核融合プラズマでは、不安定性の非線型発展によってプラズマ圧力や磁場構造が変化する。そのような巨視的構造変化に対しては、圧力上昇、背景磁場の実時間変化、外部印加された磁気島が大きな影響を及ぼす。そこで本研究では、その影響を、電磁流体力学に基づく数値シミュレーションを用いて解明した。結果として、圧力上昇に伴う連続的な緩やかな自己組織化による安定化が生じ得ること、及び背景磁場変化と加熱によって崩壊現象が繰り返されることを示した。また、摂動磁場による磁気島形成が三次元的に平衡圧力分布を変形させ、それによって圧力駆動型不安定背性のモード構造が変化することも示した。
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