マイクロ・ナノバブルを混入した軽油が、ディーゼル機関の燃費と有害排気ガスの低減のために使用された。マイクロ・ナノバブルは超小型エジェクタ式混入器(直径20㎜、長さ30㎜程度)で生成され、燃料供給ラインで連続的に燃料へ混入された。機関のエア噛みを起こすほどの比較的大きなマイクロサイズの気泡は、ミキシングタンクでナノバブルと分離され、コモンレール式燃料噴射装置を有するディーゼル機関で、性能実験が行われた。結果は、ナノバブルを燃料に混入することによって、燃料消費率が負荷平均で3%、充填効率が1%、すす濃度に僅かながらの減少が認められた。この原因はマイクロ・ナノバブルが燃料に混入する作用によって、物理・化学的作用によって、ディーゼル燃焼が改善されたものである。
|