プライマーRNA合成活性をもつプラスミド複製開始蛋白質の機能と構造

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22570003
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 遺伝・ゲノム動態
• 研究機関: 信州大学
• 研究代表者: 伊藤 建夫 信州大学, 理学部, 特任教授 (40051817)
• 研究協力者: 伊藤 啓 国立遺伝学研究所, 構造生物学センター, 助教 (10390626) ; 矢倉 勝 国立遺伝学研究所, 細菌遺伝学部門, 研究員 (00455205) ; 根岸 武彦 信州大学, 工学系研究科, 大学院・学生 ; 高橋 誠弥 信州大学, 理学部, 学部学生
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 遺伝学 / 酵素 / 核酸 / 細菌 / プラスミド / DNA複製 / プライマーRNA

研究概要

遺伝子DNAは全ての生物の解説書付き設計図のようなものであり、親から子へ正確なコピーが受け渡されねばならない。本研究は、このDNAのコピー作りが始まる仕組みの詳細を遺伝子クローニングにおいてDNAの運び屋として用いられるプラスミドDNAを材料として明らかにしようとするものである。コピー作りが始まる時にスイッチを入れる蛋白質とそのスイッチが働くプラスミドDNA上の場所の種々の働きを明らかにした。

研究成果

• [学会発表] ColE2 プラスミド複製開始機構の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高橋誠弥、伊藤建夫
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-14
• [学会発表] ColE2 プラスミド複製開始因子のDNA結合領域と複製開始点との複合体の結晶構造解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 伊藤啓、伊藤建夫
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-13
• [学会発表] Structure analysis of the DNA-binding domain of ColE2-Rep protein in complex with the replication origin (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiroshi Itou, Tateo Itoh
  • 学会等名: Meeting of the Asian Crystallographic Association
  • 発表場所: Adelaide, Australia
  • 年月日: 2012-12-05
• [学会発表] ColE2 プラスミド複製開始機構の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高橋誠弥、伊藤建夫
  • 学会等名: 日本遺伝学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-09-26
• [学会発表] Structural and functional organization of the replication initiation protein (2012)
  • 著者名/発表者名: Tateo Itoh
  • 学会等名: Rep, of plasmid ColE2-P9, International Plasmid Biology Conference
  • 発表場所: Santander, Spain
  • 年月日: 2012-09-12
• [学会発表] 複製開始因子ColE2-Repによるori認識機構の構造生物学的研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 伊藤啓、伊藤建夫
  • 学会等名: 日本結晶学会年会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2011-11-24
• [学会発表] ColE2 プラスミド複製開始タンパク質の機能ドメインの解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 根岸武彦、伊藤建夫
  • 学会等名: 日本分子生物学会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2010-12-08
• [図書] 岩波生物学辞典(第5版) (2012)
  • 著者名/発表者名: 伊藤建夫
  • 総ページ数: 11
  • 出版者: 岩波書店
• [備考] 高橋 誠弥(信州大学・理学部・生物科学科4年次学生、本研究の協力者)、ColE2プラスミド複製開始機構の解析、第2回リサーチフェスタ(文部科学省委託事業「理数学生応援プロジェクト」採択大学交流企画)、2012年8月31日、つくば国際会議場:本研究の概要についてポスターで紹介した。