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2012 年度 実績報告書

ゲノム安定化領域のエピジェネティクス

研究課題

研究課題/領域番号 22570004
研究機関城西大学

研究代表者

日比野 康英  城西大学, 薬学部, 教授 (10189805)

研究分担者 岡崎 真理  城西大学, 薬学部, 准教授 (50272901)
神内 伸也  城西大学, 薬学部, 助教 (80433647)
研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワードエピジェネティクス / プロモーター / P-糖たんぱく質 / 核マトリックス / ヒストン修飾 / matrix attachment region / 酸化ストレス
研究概要

我々は、核マトリックスがゲノムの種々の機能を支える基盤として遺伝子の発現、特に生命現象の機能発現においてエピジェネティクな調節領域ではないかとの仮説を立証するため研究計画を立案した。本年度は、P-糖蛋白質遺伝子に配置されたプロモーター領域のエピジェネティク解析とこれら領域と相互作用する因子群の同定を行った。同時に、ゲノムの安定化に関わるmatrix attachment region(MAR)領域との相互作用にも注目した。
1.P-糖蛋白質遺伝子(mdr1b)のプロモーター領域について、転写に関るトランス作動性因子群との相互作用をクロマチン免疫沈降法(ChIPアッセイ)により評価した。
2.P-糖タンパク質の発現刺激に酸化ストレスが有効であることから、細胞を過酸化水素処理して経時的にプロモーター領域の立体構造と修飾状態を調査すると同時に次の因子との相互作用を解析した(matrin3, SMRT1,MeCP2, TopoisomeraseII, hnRNP)。その結果、転写のオン/オフには、特定のトランス作動性因子との間に明瞭な使い分けが認められた。
3.我々が単離同定した核マトリックス蛋白質matrin 3とプロモーター領域とのトランス作動性因子群を介した相互作用を昨年度から継続して解析しており、今年度は、特にプロモーター領域とエピジェネティックな制御下で相互作用するMARの情報を得た。さらに、上記した因子に加えてアセチル化およびメチル化ヒストンとの相互作用も含めて解析して、MARとプロモーター領域との相互作用に関する重要な情報を蓄積することができた。
3年間の計画で、ゲノムの安定化に関わる領域のエピジェネティクな制御について、特にP-糖蛋白質遺伝子を例にして詳細な情報が得られた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Diabetes-mediated exacerbation of neuronal damage and inflammation after cerebral ischemia in rat: Protective effects of water-soluble extract from culture medium of Ganoderma lucidum mycelia, Advances in the preclinical study of ischemic stroke2012

    • 著者名/発表者名
      Naohiro Iwata
    • 雑誌名

      InTech

      巻: IX ページ: 215-240

    • DOI

      ISBN 978-953-51-0290-8

    • 査読あり
  • [学会発表] Dihydropyrazine誘導体によるクロマチン構造変換を介したmdr1b遺伝子の発現上昇2013

    • 著者名/発表者名
      深谷 睦
    • 学会等名
      日本薬学会第133年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20130327-20130330
  • [学会発表] 酸化ストレス刺激によるNF-κBとmatrin 3を介したmdr1b遺伝子の発現誘導2013

    • 著者名/発表者名
      尾島 孝政
    • 学会等名
      日本薬学会第133年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20130327-20130330
  • [学会発表] MARを介した核マトリックスタンパク質matrin 3によるmdr1b遺伝子の発現調節2013

    • 著者名/発表者名
      神内 伸也
    • 学会等名
      日本薬学会第133年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20130327-20130330
  • [学会発表] Dihydropyrazine derivatives augment the expression of the mdr1b gene regulated by NF-κB in rat intestinal cells2012

    • 著者名/発表者名
      Mutsumi Fukaya
    • 学会等名
      第85回 日本生化学会大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20121214-20121216
  • [学会発表] Induction of mdr1b gene expression by oxidative stress is mediated by nuclear matrix protein, matrin 32012

    • 著者名/発表者名
      Shinya Kamiuchi
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20121111-20121114
  • [学会発表] 酸化ストレス刺激によるmdr1b遺伝子の発現調節機構の解析

    • 著者名/発表者名
      尾島 孝政
    • 学会等名
      第56回 日本薬学会 関東支部大会
    • 発表場所
      東京
  • [図書] 栄養科学イラストレイテッド生化学2012

    • 著者名/発表者名
      日比野康英
    • 総ページ数
      43
    • 出版者
      羊土社

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公開日: 2014-07-24  

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